「Nexus 7」新型モデルを徹底レビュー!高精細ディスプレイの性能は?

今回レビューをお届けするのは「Nexus 7(2013)」。未だ日本では正式アナウンスされていないが、輸入版を入手したので早速にレビューをお届けする。

初代Nexus 7が発売されたのは2012年7月のことだった。それから約1年越しでの刷新となる。主な変更点は画面サイズは7インチそのままに、解像度が1920×1200ドットに向上したことだ。ピクセル密度は323ppi。”Retinaディスプレイ” という名称で高精細液晶ブームを引き起こした iPad が264ppiであることを踏まえると、もはや「超」高精細と称しても良いほど。

製造は台湾ASUSが担当。初代Nexus 7は異例の6ヶ月という期間で開発から販売までこぎ着けたが、ASUSとGoogleの仲は以前よりもいっそう深まっているように思える。「Nexus 10(2013)」では製造がASUSになるとも報じられており、そういった、Androidを取り巻く企業間のパワーバランスを見る点でも「Nexus」というデバイスは面白い。

さて、余談はさておき早速スペックのおさらいをしていく。

ニーズをしっかり読み取った端末

Nexus 7は市場から求められるニーズをしっかりと読み取り、それを反映したデバイスであるといっても過言ではない。第一に「値段」。これはNexus 7の大きなポイントであるから欠かせない一方で、「高精細液晶」というものも昨今のトレンドとしては外せない要素だ。

すでに様々なメーカーが高精細パネルを搭載したタブレット端末を販売しており、いくら安いからといっても解像度が1280×720ドットであれば見劣り感は否めない。つまり「消費者が何を求めているのか」「どの程度の価格であれば許容範囲であるのか」といったことをしっかり見極めており、この端末を購入しておけば概ね不満が出ることは無いといっても過言ではないのだ。

搭載OS Android 4.3 (現時点最新版)
ディスプレイ 7インチ IPS液晶
解像度 1920×1200ドット
CPU 1.5GHz駆動クアッドコア
Snapdragon S4 Pro
APQ8064
RAM 2GB
内蔵ストレージ 16GB / 32GB
外部ストレージ 非対応
背面カメラ 500万画素
前面カメラ 120万画素
対応ネットワーク LTEモデルも存在
Wi-Fi 802.11 a/b/g/n
Bluetooth Bluetooth 4.0 LE
NFC 対応
おくだけ充電 Qi対応
バッテリー容量 3,950mAh
バッテリー取り外し可否 不可
防水・防塵 非対応
サイズ 200(H)×114(W)×8.65(T)mm
重さ 約290g (Wi-Fi model)

さて、上記がNexus 7(2013)のスペック表であるが、注目点を太字表示にしてある。まず、なんといってもNexus端末らしく、発表されたばかりのAndroid 4.3を搭載している点は見逃せない。タブレットを家族間で共有する際のユーザー切り替え機能が強化され、アプリ単位でのアクセス制限を施すことが出来る。

tegra-3次に注目すべきはプロセッサ(CPU)の部分。初代はNVIDIAの「Tegra 3」を搭載していたが、2013年モデルではクアルコムのSnapdragon S4 Proに変更されている。どちらもARMアーキテクチャのプロセッサであることには違いないが、初代Nexus 7にTegra 3が搭載されたことでNVIDIAの営業利益が大幅に増加したと伝えられていただけに、NVIDIAにとっては手痛いところかもしれない。

しかし、今回の変更は「Tegraを捨てた」と表現するよりも「安くて安定供給できるSnapdragon S4 Proを選んだ」と表現するのが妥当だ。つまり、Nexus 7は「価格」という外せない要素を死守するために、在庫が余り気味のものや生産コストが低いものを積極的に選択したものとみられる。そういった点で今回はSnapdragon S4 Proがたまたま選ばれたという算段だ。つまり、2014年モデルでは「Tegra 4」になっていてもおかしくはないのである。

nexus-7-2013

その他の変更点としては、メモリ(RAM)容量が2GBに増加したこと。昨今のアプリはスマートフォン向けに最適化されており、そのスマートフォンに標準搭載されているメモリ容量にあわせてアプリがリッチ化している。そういった点でも2GBは外せないところだ。

また、初代では「コストを下げるため取り除いた」と称された背面カメラも今回は搭載されている。日本にいるとあまり実感できないかもしれないが、海外ではタブレットの背面カメラを用いて写真撮影する姿をよく目にする。

本体重量はWi-Fiモデル比で約50gも軽くなった。Qi(チー)規格の無線充電にも対応しているので、置くだけ充電機能も利用出来る。

最後に、今回はLTEモデルが同時発表となった。日本でもLTEモデルが投入されるとみられているが、今のところ日本国内ではWi-Fiモデルよりも遅れて発売されるとの情報がある。利用シーンにあわせて適切なモデルを選択したい。

ちなみに、米国での価格は32GBモデルが269ドル(約2万5900円)、16GBモデルが229ドル(約2万2000円)、32GB+LTEモデルが349ドル(約3万3600円)。初代と比較すると若干ながら値上がりとなった。

「APQ8064では非力だ」といった声や「Snapdragon 600でなくてガッカリした」といった声も散見されるところではあるが、価格とのバランスを踏まえて必要十分(個人的には必要十分以上と思っている)のスペックをしっかりと押さえてきたように思える。

スペックだけみると十分に “買い端末” のようにも思えるが実際の使用感などはどうであろうか。次のページから詳細に探っていく。

1 2 3 4 5
このニュースでディスカッション
  • コメントを投稿する際には「コメントガイドライン」を必ずご覧ください
  • コメントを投稿した際には、コメント機能利用規約(ガイドライン)に同意したものとみなされます
  • 主要ニュースサイトなどの「許可サイト」以外のURLを含む投稿はコメントが保留されます