3. スマートウォッチ着用のデメリットとは

こんなに便利そうなスマートウォッチにも、デメリットが存在します。

まずは時計としてどうなのか、というところから考えてみましょう。

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第一に、時間がすぐに確認できるとは限らないというのは問題です。普段スマートフォンを外で使っていると、太陽の光があたって非常に見難いことがあります。それがスマートウォッチでも同様に起こりえるということです。Sony製「SmartWatch MN2(以下MN2:リンク)」や、噂されるGALAXY GEARの画面は有機ELですから、液晶よりさらに見難いことでしょう。明るいところでも視認性のよい「電子ペーパー」を使った端末もありますが(Pebble:リンク)、その場合は発色性能やリフレッシュ速度が大幅に劣ります。

さらに、液晶や有機ELを使用した端末の場合、スイッチをいれなければ時間がみれないことがほとんどで、時間の確認のし難さに拍車がかかっているのが現状です。

「いやいや、最近のディスプレイは明るくて見やすい。明るくすれば大丈夫だろう。」との反論も聞こえてきそうですが、あまり明るくしすぎると、別の問題が生じます。お察し…の通り、バッテリーです。スマートフォンの電池持ちに悩んでいる方も少なくないと思いますが、スマートウォッチも同様です。MN2は、SONYのFAQによると一度の充電で3〜4日動作するとされていますが、これは “頻繁に使用しなければ” のお話。実際に使用していた知り合いの話によると、下手したら一日持たず、毎日の充電は必須であるとしています。

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ウェアラブルデバイスならではのデメリットもいくつかあります。

このような端末において、最大のメリットといってもよい「通知機能」は、さらなるSNS疲れを引き起こすかもしれません。携帯電話の普及で、仕事から完全に離れられずに疲れてしまう人が後を絶ちませんが、そのような人たちの疲れが加速する可能性があります。ウェアラブルデバイスの常時着用が当たり前になれば、「通知に気付かなかった」と言えなくなります。これはツライ。

また、その高機能さゆえにセキュリティやプライバシーの面で不安が残ります。ウェアラブルデバイスにはカメラが搭載されていることも多く、まわりの人に気付かれずに写真をとることができます。ましてやスマートウォッチの場合、目にかけるメガネ型デバイスとは違い手につけるものですから、ある程度自由がきいてしまいます。企業や国がなにかしらの対策をとらなければ、盗撮などの犯罪を促進してしまう恐れがあります。 

4. まとめ・今後の展開

たくさんの課題を抱えたスマートウォッチですが、想定される機能には期待が膨らみます。サムスンだけではなく、アップルやグーグルモトローラ、LG、マイクロソフトが開発を進めているとの情報があり、今後盛り上がってくるガジェットの一つでしょう。

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個人的予想では、今年から来年にかけてスマートウォッチが各社から登場し、スマートウォッチ元年と呼べる年がやってくると考えています。アーリーアダプタ層は比較的厚くなる気がしますが、本格的な普及は2年後以降になるのではないかと予想しています。

課題解決のために、フレキシブルバッテリーやフレキシブルディスプレイが各社で開発されていることが明らかになっていますが、本格的に搭載した端末はもう少し後で登場することになるでしょう。また、スマートウォッチでも文字入力が可能な「Zoomboard(下部動画)」のようなソフトウェアも開発されていますが、メイン操作は音声認識になることが予想されます。これらの技術が成熟し始めたとき、スマートウォッチの真の実力が発揮されることと思います。

Zoomboard:過去記事リンク

私は「これだ!」と思うようなスマートウォッチが登場すれば、即人柱行きの覚悟を決めていますが、その際はガジェ速初のスマートウォッチレビューが出来れば良いですね。

なお、9月にはGALAXY GEARの他に、ソニー製新型スマートウォッチ「Smart Watch SW2:リンク」が発売される予定です。スマートウォッチはまずこの2端末に注目、ということになります。

5. おまけ ウェアラブルデバイスって?

この記事でも登場した「ウェアラブルデバイス」という言葉に関する補足です。

ウェアラブルデバイスは、英語で書くと ”wearable device” 。分解して wear・ableとすれば自明ですが、「着用できる端末」ということです。スマートウォッチの他には、グーグルグラスを代表とするメガネ型端末が有力ですが、これも今年から来年にかけて一般発売されるものと噂されています。

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