米クアルコム、常時画面表示が可能なスマートウォッチを発表

米クアルコムは4日(現地時間)、自社開発の反射型ディスプレイ「Mirasol」を搭載したスマートウォッチ「Qualcomm Toq」を発表しました。特殊なディスプレイ(後述)を搭載することで常に画面表示が可能となっており、それでいながらバッテリーは数日間もつとのこと。太陽光下での視認性もよく、これまでスマートウォッチの問題点とされていたところが改善されています。

プロセッサには低消費電力な200MHzのCortex M3を搭載。また、少し厚めのバンドにバッテリーを内蔵します。用途としては、BluetoothでAndroidに接続して使用し、メッセージ・天候・カレンダー・株式の表示や音楽再生が行えるとのこと。なお、iOS端末にも対応は可能であるとのことですが、いまのところはAndroid用に設計されているとしています。また、付属のBluetoothイヤホンとともに、ワイヤレス充電に対応しています。

米国で10月10日に発売され、価格は300ドル(約3万円)。現時点では米国外で発売する予定はないとのこと。

qualcomm-toq

Mirasolディスプレイって?

なかなか聞き慣れない方も多いと思われますが、「Mirasolディスプレイ」は米クアルコムの子会社 “Qualcomm MEMS Technologies” が独自開発した反射型ディスプレイです。液晶のようなバックライトや有機ELのような自発発光を利用せず、太陽光などの外部の光を反射して表示します。その意味では、電子ペーパー「E-ink」と同様の方式であると言えます。

詳しい原理や構造は今回の説明では省きますが、このディスプレイの大きな特徴は「省電力性」と「高視認性」です。その原理から消費電力は液晶ディスプレイ6分の1とも言われており、太陽光下での視聴も快適です。画面解像度も577ppiのものがすでに発表されており、液晶や有機ELに対して劣らない、またはそれ以上のものが実現できます。カラー表示も可能で、リフレッシュレートも良好、動画の再生も可能だと言われています。

このように将来性あふれた同ディスプレイですが、問題点はコストと色の再現性です。その双方のデメリットともいえる特徴のせいか業界の注目度は高くなく、クアルコムは同ディスプレイ開発を昨年一時凍結しました。

そんな中登場したのが今回のスマートウォッチ。コストは若干かさみますがその問題点も最小限にとどめ、デメリット以上にメリットを最大限に活かした製品ができあがった、というわけです。

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個人的には、これまでに登場したスマートウォッチの中で一番将来性がありそうだと感じていますが、機能に関しては少々物足りない感想も抱きます。後はもう少しデザインが向上すれば…といったところ。

サムスンのGalaxy Gearやソニーの SmartWatch 2など、続々と各社からスマートウォッチが登場していますが、まだまだ普及への道のりは長いようにみえます。やはり、「これだ!」と思えるような端末の登場は来年以降になるのでしょうか。

全体的にあまり期待度が高くないようにも思えるスマートウォッチですが、筆者個人としては大きく期待しています。これは面白い、と素直にいえるような端末の登場を待ち望んでいます。

[Qualcomm via Phone Arena] [Cnet] [Ubergizmo]
参考1:Juggly
参考2:ITmedia

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