Xperia Z1、auとドコモから発売へ ―ソニーの行く末は

日本経済新聞は14日、ソニーが主力と位置づける自社製スマートフォンを、NTTドコモに加えてauにも供給する方針を固めたと報じている。それに準じた合意がすでにドコモやauとの間でなされており、先日 IFA 2013で正式発表されたばかりの「Xperia Z1」が、両キャリアの秋冬モデルとして登場するとされている。その合意に至った背景には、ドコモからの「iPhone」発売がある。

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ドコモが夏モデルにおいて行った “ツートップ” 戦略からもわかるように、同社における主力端末の中心には、常にソニーのスマートフォンの姿があった。日本におけるAndroid端末の先駆けの一つである「Xperia SO-01B」の登場から今まで、”最新のXperiaはまずドコモで” というのが通例だった。ドコモもそれを良しとし、販売奨励金を次々と投入していった経緯がある。

しかし、変化は唐突に訪れるものである。ドコモは10日(現地時間)に米アップルから発表された「iPhone 5s」「iPhone 5c」を発売することを決定、ソニーを初めとした国内メーカーは窮地に追い込まれることになった。ソニーはその対応策として、auからも主力端末を発売することを決めたようだ。

auとしても、ソニーの主力端末を扱うことができることには意義がある。ソニーはスマートフォンの世界シェアで第3位を狙うと宣言しているが、実際にLTE対応端末における世界シェアで第3位を勝ち取るなど(13年第2四半期:4〜6月)、今勢いのあるメーカーのひとつとなっている。「選べる自由」を掲げるauにとって、そんな将来性あふれるソニーのスマートフォンを優先的に取り扱えることは、願ってもないことだろう。

世界でアップルとサムスンが圧倒的シェアを誇っているのはすでに周知の事実だが、その勢いは以前程ではないとの見方もある。それに対する今のソニーの勢いは、上位2社が噛み付かれるのもそれほど遠くないのではないか、とさえ感じさせるものである(数字の上で未だ遠く及ばないのは承知の上)。数ある国内メーカーが相次いで撤退を表明する昨今だが、「世界ベース」での活躍が期待できるソニーには、国内の逆風に負けずに良い端末を作り続けて欲しいと、筆者は願わずにいられない。

[日本経済新聞]

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