英フィナンシャル・タイムズは15日(現地時間)、計画に詳しい人の話として、米アマゾンが台湾HTCと共同で独自スマートフォンを開発中であると報じています。情報によると、両社は計3つの端末を開発中で、そのうち一つは開発が進んでいる段階にあるとのこと。一方で、アマゾンはリリースのタイミングを見計らっているとの情報もあり、計画が変更される可能性もあるとしています。なお、プロジェクトの進行が決定した場合は、2014年にも発売される見通しとのこと。

これに対し、アマゾンはコメントを控えています。HTCも同様にコメントを断っていますが、同社のマーケティング主任を務めるBen Ho氏は、「同社は常に新しい可能性を模索しているよ」と話したとのこと。

Amazon-Smartphone

一昨年のエイプリルフールに話題になったネタ画像

HTCといえば、今年4月にFacebookに特化したスマートフォン「HTC First」を発表したことで話題になりました(過去記事)。また、同社は中国向けにモバイルOS「HTC China OS」を開発中であるとの噂もあり、「新しい機会を模索」を現実のものとしている印象です(過去記事)。

しかし、その背後にあるのは大きな経営不振です。それは、2013年第3四半期(7月~9月)では初の純損失を計上し、中国レノボへの身売り交渉が報じられるほど(過去記事)。同社は今の状況を脱するべく、様々な方法を言葉通り “模索” しているのかもしれません。

その最有力手段としての「Amazon Phone(Kindle Phone)」である可能性もありそうです。米アマゾンの独自タブレット「Kindle Fire」シリーズは世界中で一定の人気を誇っており、同ブランドのスマートフォンが登場すれば同様の結果を導くことになるかもしれません。

kindle-fire-HD-71個人的には、常に持ち歩く「インフラ」としての意味合いが強いスマートフォンと、その他機能を補完するエンターテイメント性の強いタブレットでは需要の方向が異なるものと思いますが、果たして消費者の目にはどのように映るのでしょうか。Amazonの音楽配信サービスとの連携など、持ち歩く価値が提供されれば一定の人気を博す可能性もありそうです。

今回報じられた端末が実際に登場することになれば、その動向がそのままHTCの経営にも直結する可能性があるだけに、注目が集まります。

日本では発売されない可能性も高そう…ですが、来年気になる端末のひとつとなりそうです。

[英フィナンシャル・タイムズ via THE VERGE]