もはや、アドレス帳の流出で一喜一憂するのはムダなストレスを溜めるだけかもしれません。

スノーデン氏を発端として、NSAとハイテク企業がタッグを組んだ諜報活動を明らかにした米ワシントンポスト紙ですが、14日(米国時間)、スノーデン氏が入手した文書を元に新たな暴露情報を掲載しています。それによると、NSAはすでに数億件にも及ぶアドレス帳を入手しているとのことです。

同紙によると、具体的にとある1日を例に取ると、米Yahoo!から44万4743件のEメールアドレス帳を入手し、Hotmailからは10万5068件、Facebookからは8万2857件、Gmailからは2万2881件、その他の情報源から2万2881件となっています。これはあくまでもたった1日で入手した件数であり、1年間には2億5000万件にも及びます。

上記だけに留まらず、IM(インスタントメッセージング)サービスにおいては毎日50万件のやり取りを傍受しているとされており、もはや秘匿性は存在しないも同然です。

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ワシントンポストの取材に対してNSAの広報担当者は、テロリストや人身売買、麻薬密売などにおける外国の諜報活動およびインテリジェンス(情報・諜報機関)に活用されており、アメリカ人の個人情報がターゲットではないと強調しています。

とはいえ、件数があまりにも膨大であることから地引き網的にアドレス帳を集め、相関性を仮想空間でマッピングしていると考えるのが極めて妥当なところです。つまりアドレス帳を元にして世界中の人々の関係性を瞬時にトレースする環境が整っている可能性があり、テロリストに協力する可能性がある者や、違法薬物に手を染める人物の関係性を即座に導き出すことができるといった機能が考えられます。

収集されている具体的なデータとしては、氏名・メールアドレス。電話番号・住所・職業に関する情報・家族に関する情報など。クラウドベースの電子メールサービスにおいては、受信した全てのメールの冒頭数行が収集されているとしています。

もはやインターネットに匿名性などないも同然。アナログな世界に戻るか、または受け入れるかの二択になりそうです。

[ワシントンポスト紙 via SlashGear]