ワコム Bamboo pad 実使用レビュー

先月13日、ワコム社から発売された「Bamboo Pad」を自腹購入したので、レビューしたいと思います。
「Bamboo Pad」は大きめのトラックパッドにペンタブレットの機能を併せ持つようにした新しいタイプの製品です。

BambooPadPage

ワコムの公式ホームページの製品紹介より

製品イメージをつかみたい方は下の公式動画をご覧ください。トラックパッドとして、またはタブレットとして使い分けているシーンを見ることができます。

 ワコム社「Bamboo pad」公式動画

まず最初に結論から。
Bamboo Padは特に以下のような方たちにお薦めです。
・Windows7パソコンにWindows8入れちゃったけどタッチパネルがないよという方
・ノートパソコンについてるトラックパッドが使いにくすぎるけどマウスは嫌という方
・外出先でちょっとしたグラフィック作業をこなしたい方

目立った欠点はありませんが、現状ではWindows環境において一部のジェスチャー操作が行えないようなので、ジェスチャー操作を多用する方は問題が解消されるまで買い控えたほうがよいかもしれません。

さて、以下実際に製品を使いながら、具体的な使用感を見ていきます。

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パッケージおよび内容物

Windows7と8においては、本当に手間要らずで、すぐに使い始めることができます。開梱して、電池を入れ、レシーバーをUSBにつなげれば、それでOKです。OS標準のドライバを利用しているため、ドライバのインストールを気にする必要はありません。
Macにおいてはドライバのインストールが必要です。こちらのサイトからドライバをダウンロードしてインストールしてください。

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まずはトラックパッドとしての機能を試します。WEBを閲覧したり、文書を作成したりしてみましたが、かなり快適な使用感が得られました。アップル社のMacbookや純正トラックパッド「Magic Trackpad」を使ったことがある方には、あれと似た使用感だと言えば、分かっていただけるかと思います。

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左がBamboo Pad、右がMagic Trackpad

Macを使ったことがない方は、ジェスチャー機能の便利さに驚くのではないかと思います。最近発売されているWindows8向けのトラックパッドには同様の機能があるのですが、二本指でスクロール、三本指でクリック&ホールド、四本指でメニュー呼び出しというように、複数の指を使うことで様々な機能を使い分けられるようになっています。

より詳しく知りたい方は、「Bamboo Pad ジェスチャーガイド」をご参照ください。下図のように具体的に使用可能なジェスチャーを見ることができます。

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Windowsでは、ノートパソコンについているトラックパッドの操作感がイマイチなことが多いため、大きく操作感が改善されたように感じます。最初は、二本指ジェスチャーでのホイール操作が速すぎるように感じましたが、マウスのプロパティからホイールの速度をもっとも遅い設定にしたところ、より使いやすくなりました。

Macにおいては、わずかな違いですが、やはり純正のトラックパッドのほうがスムーズに動くように感じます。また、四本指ジェスチャーの動作が純正のトラックパッドと異なるので違和感を覚える方がいるかもしれません。

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しかし、ノートパソコンで外付けのトラックパッドを使うと、上の写真のように前に置くにせよ横に置くにせよ、どうしても手の移動量が増えてしまうので、便利かどうかは微妙なところです。ただ、机の上にノートパソコンを置き、椅子にふんぞり返って膝上のBamboo Padで操作してみたところ、これは意外と快適でした。またデスクトップパソコンの使用においてマウスを置き換える使い方でもお薦めできます。

 

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さて、次はペンタブレットとしての使用感を調べます。実際に4コマ漫画を描いてみて、一通りの操作を実際に試してみました。
筆者は、Photoshopで大まかに下書きをし、その線を拾う形でIllustratorで清書するという流れでイラストを描いています。

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左:Photoshop 右:Illustrator

WindowsとMac両方で試してみましたが、両者で大きく操作感が異なりました。
Windows7ではここのページで示されている設定が必要です。これでペン機能自体はまともに使えるようになりますが、ジェスチャー機能での横スクロールや拡大縮小が誤動作してしまいます。ワコム社のサポートにも問い合わせてみましたが、「使えるはず」との回答だけで対処方法の解説はまだない状態です。さらに情報が得られ次第、追記したいと思います。
一方、Macでは問題なく快適に使用することが出来ました。

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同ワコム社の製品「Intuos」 奥がBamboo Pad

筆者は普段、上のような大きなペンタブレットを使用しています。同じワコム社の「Intuos」という製品です。これにはタブレット左側に見えるくぼみがショートカットキーになっていて便利なのですが、Bamboo Padにはそれがありません。また、Intuosのペンには2つのサイドスイッチと1つのテールスイッチがあって、それぞれカスタマイズ可能ですが、Bamboo Padには1つのサイドスイッチがあるだけで、機能は左クリックに固定されています。さらにドライバソフトもIntuosのほうが高機能で様々な設定をすることができます。

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しかし、上の画像のようにBamboo Padは小さく、キーボードまで左手を伸ばしてキーボードショートカットに触れながら操作することが容易なため、意外と使いにくさを感じずに作業することができました。

それから、このキーボードショートカットをうまく利用する方法で、Windowsでもジェスチャー機能を使わずに、うまく作業することができました。Intuosの使用においても同様ですが、ジェスチャー機能よりもキーボードショートカットを積極的に利用したほうが作業は効率的です。ペン先をタブレット面から離さないと、指でのジェスチャーを認識してくれないのですが、キーボードショートカットを使う分にはペン先を離す必要がなくなる分、素早く作業できるからです。

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色々工夫すれば、十分に使えることは分かったのですが、結局最後は面倒臭くなって、いつものIntuosで描いてしまいました。
Bamboo Padの機械としての精度は十分にあるのですが、タブレット面が小さい分、作業する人間側に要求される精度が高くなってしまう面があるため、どうしても肩が凝ってきてしまいます。アプリケーションをフルスクリーンモードにしたり、拡大縮小をこまめに使ったりすることで、ある程度解消可能ですが、結局当然ながら使い慣れた道具のほうが速いです。それでも、出先でちょっと使うには十分な使い心地を持っていると思います。ちょっとした写真のレタッチなんかにも便利そうです。

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なにより、これだけの大きさの差がある上、Intuosの重量は約1kgもありますが、Bamboo Padはたったの150gです。その上、単4電池2個で機能しているので、出先で電池が切れたとしても、コンビニ等で電池を調達すれば使い続けられるのもポイントです。USB版のBamboo Padもあるので、電池の入れ替えが面倒な方はそちらを選択するのも良いかと思います。
ネット通販での実売価格はWireless版が7000円程度〜、USB版が4500円程度〜。対応OSはWindows7および8、MacOS X10.7以降。
筆者は使ってみて大変気に入りました。必要とする方は多くないかもしれませんが、ピンと来た方には強くお薦めしたい製品です。

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(クリックすると拡大します)

 [Wacom]

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