晦日の今日このごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか。管理人はいつもと変わらない日々を過ごしております。ガジェット速報は仕事納め(!?)が12月31日23時59分で、仕事始めは1月1日0時0分という過酷なサバンナです。

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まさに、喰うか喰われるか。冗談はさておき、『2013年のまとめ』と『2014年の展望』をお届けしたいと思います。基本的に、管理人は黒子のような立ち位置なので、私が前面に出た記事というのはあまり書かないのですが、年末ということで特別にお届けすることにしました。

今年のスマートフォンを1台選ぶなら

2013年のスマートフォンを1台選ぶなら、間違いなく「Lumia 1020」。ただし、これは一般的な視点とはちょっとかけ離れています。というのも、管理人をはじめとして写真好きの皆様の中には『スマートフォンのカメラで撮ってもしゃーない』という前提がある事が多いのです。その概念を大きく覆してくれたのがLumia 1020。

何といっても、撮るのが超楽しい!カメラ好きの皆様にとっても、満足して頂ける一台でしょう。もちろん、Windows Phoneの完成度は高まっていて、その他の使い勝手もかなり良いです。

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Windows 8.1やXbox One、Xbox Musicの登場に伴って、Windows Phone 8.xの国内販売が強く求められるところですが、おそらく2014年中には国内に新機種が投入されるのではないかと思われます。

iPhone 5sとiPhone 5c

iPhone 5sはソフトバンク・KDDI・NTTドコモの3社で買いました。iPhone 5cは緑色をゲット。

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どやっ!

左からSB・KDDI・ドコモ。常用は真ん中のスペースグレイで、KDDIがiPhoneのメインキャリアです。

感想はというと、iPhone 5sは順当なアップデートといったところ。指紋認証は今後への布石なのは間違いなくて、ただのロック解除で終わるものではないと思われます。iBeaconやら電子決済に確実に絡むものかと思いますが、iPhone 6でその成果を出せるか否かは注目点。

iPhone 5sは、長いロードマップの途中で設けられた端末のようなもので、面白味に欠けるというのも正直な感想。とはいえ、今も使い続けているということは『使わなくなるほどのダメな点がない』ということの裏返しでもあります。もはや、iPhoneという商品は新要素に一喜一憂するフェーズは脱してしまったのでしょう。

しかし、そうは言っても消費者は刺激のあるものを求めてしまうものです。新機種を出す度に「革新性が失われた」と毎度のように言われてしまうのはアップルが故の宿命でしょうか。

携帯する物なので2年に1度程度の買い替えスパンがあるかとおもいますが、今後はハードウェアの売り上げという点で、数字としての結果を出せるか否かは怪しいところ。チャイナモバイルの参入で2サイクル(2年)程度は市場を誤魔化せると思うので、そのあとが勝負。ラインナップを維持するか、それとも大画面モデル投入などで広げるか。クックCEOの采配が試されるのはこれからです。

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iPhone 5cはよくわからない端末といった印象。『メディアによって廉価版との印象を植え付けられた』という意見もありますが、一番正直なのは消費者です。やや暴論を述べると、iPhone 6シリーズのためにリリースされたデコイのようなもので、ブランディング戦略の一環でリリースされた可能性もあります。

つまり、iPhone 6シリーズで画面サイズを変更する際の心理ショックを抑えるために、「大きい画面がお望みならiPhone 6」「従来の画面をお望みならiPhone 6c」といった具合に。これなら選択の自由を与えているように印象付けられますし、画面サイズの大小で評価する声を跳ね除けやすいことでしょう。仮に、画面サイズを大きくするiPhone 6の段階で2モデル展開化したならば、「迷走」といった評価をされるのが関の山。

問題は、iPhone 6cのチープ感をどこまで払拭できるかといったところです。製品サイクルを考慮するならば、iPhone 6cは5cの外観を踏襲すると思われますので、やや厳しいかな…と、考えています。

Galaxy S4

管理人のAndroidメイン端末はGalaxy S4です。もとい、iPhoneよりもAndroidの利用率が高いので、メインスマートフォンといっても良いでしょう。こちらもiPhone 5s同様に「使わなくなるほどのダメな点がない」といった感じ。メーカー云々やらナショナリズムはさておき、純粋なガジェットとしての評価です。

ただ、Galaxy S4とiPhone 5sが決定的に違うのは、昔揶揄されたガラケー的進化をGalaxy S4が辿っている点。生オーケストラと役者を投入したS4の発表会で大々的に披露した「スマート○○」シリーズですが、管理人は全部OFFにしてます。はっきり言って邪魔でしかないです。

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以前は「Galaxyといえばハイスペック」といった印象が強かったものですが、もはや各社横並び状態。従来のウリが通用しないので、S3からはソフトウェア的な方向に進みつつあります。スマート○○以外にも、SAMSUNG Appsなどの各種サービスが存在します。しかし、Androidプラットフォームに属する以上、それらの施策があまり芳しくないのは皆様ご存知の通りで、Tizen OSに期待が集まっているというわけです。

アップルほどの買い替えを促すブランド力は無いので、今後は「バッテリー交換不可」にするなどの物理的手段に出るのが正しい選択でしょう(※戦略的には)。個人的にはGalaxy S4でバッテリー交換が可能であったのは驚きでした。欧州ではバッテリー交換・大容量化が基本ですので、それらの流れを踏まえたものかと思いますが、この手法はある意味賭けでもあります。

他社が弱っている今、Galaxy S5からはバッテリー交換不可にして2年買い替えサイクルを強制するのが正しい選択のようにも思えるのですが、いかがでしょうか(サムスン的に)。

Firefox OSとTizen OS

まだまだ動きが鈍いといった印象。各社開発が進んでいますが、新興市場においてもAndroidプラットフォームが総取りしてしまうものと思われます。

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となると『誰のためのOSなの?』ということになりますが、Tizen OSについては “脱Google” を志す方々のため。しかし安直な反応はダメで、寡占の阻止という側面でも非常に大きな意味を持ちます。Google一辺倒になって困るのは、キャリア・メーカーだけでなく、ユーザーも同じです。

アプリ開発者ですらAppleとGoogleの “税金” のボリュームに苦慮しているのですから、逃げ道を作っておくのがユーザーのためになります。ゲームコインがある日、30%価格上昇なんてこともあり得ない話ではありませんし、”税金” に対応するために、コンテンツの質が落ちることすら考えられます(開発費減少)。

もう一つ別の側面としては、HTML5への対応が、Firefox OSとTizen OSの双方で一歩踏み込んだ位置まで進んでいる点でしょうか。特にFirefox OSの場合、Linuxカーネルの上層でGeckoが動くため、もはやHTML5によるHTML5のためのOSといっても過言ではありません。ちなみに、Tizen OSはC++をはじめとしたネイティブアプリに対応するので、ある意味いいとこどり。キャリアとしてはTizen OSのほうが扱いやすいことでしょう。

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さて、なぜHTML5アプリが動くことが重要視されているのかというと、現代における「アプリケーション」の中心にはWEBアプリが鎮座しているという点にあります。従来、Windowsなら「*.exe」を実行してインストールする必要がありましたが、電子メールにしてもスケジューラーにしてもブラウザ経由で利用する時代です。とにかくWEBアプリが中心の世の中になってしまいました。かつて、乗換案内がCDパッケージで売られていた時代を忘れそうになってしまうほど。

開発が容易であれば開発者人口も増えますし、互いに協力しあって強力なコンテンツが生まれることが十分に考えられます。

もちろん、開発者にとっては1つのコードでマルチプラットフォーム対応できるのが最もありがたいことですので、そういった点でも期待が集まっています。とはいえ、Firefox OSもTizen OSも独自APIを用意しており、開発を容易にするという目的が達成できるのか怪しいところではあります。

HTML5自体があと10歩前進が必要といったところですので、一般ユーザーは様子見という選択をするのが正しいものと思われます。

番外編:Appleが2014年に出すBIG商品とは

様々な情報・経過・業界展望に基づく予想ではありますが、Appleが2014年にリリースするBIG商品について触れてみたいと思います。それはずばり、包み隠しもなく「iTV」です。それは誰でもできる予想ですが、ここではもう少し実像に踏み込んでみましょう。

当然ながらiTVはただのテレビで終わるものではありません。オンデマンド対応やCATVチューナー内蔵などは当然の機能。しかし、それらの機能はすべてGoogle TVが実現しています。では一体、何が革新的なのでしょうか。

レガシーな捉え方をすれば、「TVチューナーがセットになったサーバー&ディスプレイ」というのが妥当な表現でしょうか。テレビという名前こそ冠してはいますが、実際は『ディスプレイ付きのサーバー』のようなものであると推測しています。あのiPhoneですら、ディスプレイ付きの超小型Macに電話機能をつけて「iPhone」と名付けて売り出したといっても過言ではありません。

流石は、元コンピュータ屋のApple。敵陣に食い込むときには、自分の得意なフィールドに戦いを持ち込んでしまい、戦い方自体を変えてしまえばいいのです。それは電話もテレビも同じことで、『4Kだ、8Kだ』といった戦い方はナンセンス。そして、キーポイントは、iTVと同時に発表されるであろう、新サービスであると思われます。

それは「家電のネットワーク制御(仮:iHome Connect)」です。日本ではバルミューダの加湿器「RAIN」やパナソニックのエアコン、老舗では東芝の家電シリーズが有名で、最近ではPHILIPSのLED電球「Hue」が話題になっています。

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いずれも、外部から操作するには、Wi-Fi環境に加えて制御端末が必要となります。例えば、Hueでは上画像のような端末が必要で、この端末を通じてLED電球を制御するという仕組みです。

これらの規格はメーカー内でクローズドなものですが、これを(Appleの影響下で)オープンにしてしまおうというのがiHome Connectの真髄になります。さて、そのような家電制御には、前述したようにHueのような制御端末が必要になります。そのような端末を、iHome Connectでは何が担うのでしょうか。

それが、iTVになると考えています。iTVは制御端末になるために必要な要素を数多く搭載することが可能です。例えば下記のようなもの。

  • 常に通電状態にある(最重要)
  • テレビは非常に多くの家庭に存在する製品(重要)
  • ネットワーク機能を有している
  • ディスプレイ装置を持っている or 繋がっている
  • 高性能なプロセッサを有している
  • ストレージを有している

といったもの。つまり、家庭内で制御情報をやりとりする上で、サーバーとしての役割にピッタリというわけです。

さて、実際の端末像についてですが、セットトップボックス本体とディスプレイは別売になることが推測されます。おそらく、ディスプレイに関しては、iHome Connectのディスプレイ規格に対応した製品が数社からリリースされることでしょう。もちろん、FaceTime HD Camera搭載に加えて、人感センサーや音感センサー、ジェスチャー対応といった機能面の条件を満たしたものが対応ディスプレイを名乗れると考えられます。

そして、「iTV対応ディスプレイを新規に購入するユーザー」と「すでにHDテレビを持っているユーザー」の両方に対応できる『iTV化する新型Apple TV』がリリースされると考えるのが妥当です。この端末の特徴は、まるでPCのようにモジュール化されたパーツを手軽に交換可能であるか、または、値段が抑えられたチューナー付きの端末になるかのどちらかです。妥当な予想をするならば後者でしょうか。

結局のところ「Apple TVの大規模な刷新がiTVの本質である」と管理人は考えていますが、つまるところ、売り方の問題なわけです。ディスプレイメーカーを抱えて対応ディスプレイをリリースさせ、あたかも「テレビを再発明」したように魅せつけるのがポイント。「次世代のテレビは家全体を制御する」といったフレーズが妥当でしょうか。

最後に、家電制御で実現する利用シーンについて。

家電の制御で出来ることは多々あります。もちろんタイマーのようなON/OFFはもちろんのこと、電池駆動式のiBeaconレシーバー端末を玄関や車の中に設置しておけば、iPhoneを携帯しているだけで家電のON/OFFが実現できます。その他にも出来ることは無限大といって良いほど。まさに未来のような生活というわけです。AppleがNFCよりもiBeaconに力を入れる理由はそこにあるのではないでしょうか。

これらの規格に欧州PHILIPSが対応する可能性は十分に考えられますし、中国系のメーカーも賛同する可能性があります。国内は…謎なところ。

2014年は、より生活に密着したデバイスが主役に

スマートフォンは情報端末をより身近な存在にしました。その次に待ち受けるのは、生活の質の向上にあります。私達はスマートフォンから得られる情報を通じて、道に迷わずに目的地にたどり着くといったことや、美味しい料理店を探すことが容易にできるようになりました。LINEなどのメッセージアプリでは、友達との繋がりを密にすることができます。

2014年以降は、情報による質の向上から一歩進んだものになることは不可避な状況です。つまり「自動で○○してくれる」「先読みして○○をしてくれる」といったもの。コンピュータが人のために動く時代がもうそこまで来ています。

それをウェアラブルデバイスで実現するのか、スマートフォンを拡張して実現するのか、または全く新しい何かが登場するのかは未知数です。それらを決めるのは、世界の名だたる企業でリーダーを務める人物の采配にかかっていることはもちろん、今から世界を変えてやろう!と思っているディスプレイの前のあなたにも可能なのです。

今年よりも楽しい2014年が皆様に訪れることを心より願っております。夢と目標は大きく、新年の抱負はバカになりましょう。