これは酷い…マイクロソフト製品の海賊版が国内オンラインショップで大量流通 ―もちろん使用できず

日本マイクロソフトは17日、「Windows」や「Office」製品の非正規品(海賊版)を購入したユーザーから、「インストールできない」「動作しない」などの苦情が同社に対して相次いでいることから、ユーザーに対して注意喚起を行いました。

これらのユーザーは不正なプロダクトキー(非正規品/海賊版)を利用したユーザーであるとみられており、国内の有名なサイトで売られていることに所以して、非正規品であると知らずに購入してしまうケースが多いとしています。

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非正規品への注意をうながすバナー広告
Credit :日本マイクロソフト

一見すると、「苦情を出したユーザーも海賊版と認識しているのではないか…」と思ってしまうところですが、よく考えてみると、非正規品であることを認識しているユーザーがマイクロソフトに問い合わせをするとは考えにくく、後ろめたい事があるユーザーであれば黙ってしまうものと思われます(当然ながらゴネ的な例外もあると思われる)。

そこで、非正規品が日常的に売られている可能性があるのではないかと考え、国内の著名なショッピングサイトを対象に調査してみることにしました。

『買ってはいけない』オンラインショップ10の特徴(2013年12月時点)

  1. DVDメディア付きのOfficeが販売されている(最新のOfficeには、DVDは同梱されていません)。
  2. パソコンに同梱されているDVDを単品として販売している。
  3. 「認証保証」などとうたっている。
  4. 「100%正規品・本物」などと強調している。
  5. 他言語版と称した製品を販売している。
  6. OEM版、DSP版と称したOfficeを販売している(実際に届いたのは別のエディションで、しかもインストールできなかったという例が多く見受けられます)。
  7. 「国内より発送するので安心!」などとうたっている。
  8. 「E-メールでプロダクトキーやダウンロード先のリンクを送るので送料無料」などとうたっている。
  9. レビュー欄に、絶賛する内容のコメントが書き込まれている。同じ文面が他の商品のレビュー欄にも見受けられる。
  10. 法人向けにしか販売されていない『Office Professional Plus』 や、日本で販売されていない『Office Home and Student』などを小売りしている

via 日本マイクロソフト

国内大手サイトで流通調査

今回、実態調査にあたり、注目したポイントは2つです。

まず1つは「安すぎる値段」。非正規品は正規品よりも圧倒的に安価に販売されているものと考えられることから、大手ショッピングサイト・ショッピングモールにおいて検索結果を調べてみました。その際、サイト毎に設定できる価格帯を0円~1万3999円に設定。

もう1つは、マイクロソフトの告知にあるように「認証保証」を強調している商品検索することです。

いずれも検索結果には表示されていても、その商品にアクセスした際に「エラー」ないし「商品は存在しない」「店舗が休止中(閉店)」の場合は除外しています(運営サイドが違法商品を対処したと判断)。また、「売り切れ」の場合も除外しています。

もちろんこれらで全貌を把握することはできませんが、流通頻度の一端をつかむことは可能と考えました。

日常的に販売される非正規品

「Microsoft Office 2013」をキーワードに「R」「Y」「Amz」の3サイトで調査をしてみました。ただし、左記のキーワードではKingsoftなどの他社製オフィス製品も検索結果に含まれてしまう点はご留意ください。

まず、国内最大のオンラインモール「R」で検索してみたところ、『ビジネス・オフィス用』カテゴリでは821件の検索結果が返ってきました。次に価格を13,999円以下に絞り込んでみたところ、272件になりました。その先は人力で1つずつ結果を精査したところ、非正規品と思われる製品は存在しませんでした

次に「Y」で検索してみたところ、『ソフトウェア・ビジネスソフト』カテゴリでは314件の検索結果が返ってきました。次に価格を13,999円以下に絞り込んでみたところ、126件になりました。同様に人力で検索した結果は…非正規品と思われる製品が存在しましたその数は45件

office01

堂々と店頭に並ぶ非正規品 ―「Y」

最後に「Amz」で検索してみたところ、『オフィス総合ソフト』カテゴリでは結果が30件で、非正規品は存在しませんでした

R Y Amz
非正規品と思われる商品の数 0件 45件 0件

100件を超えるショッピングモールも存在

続いて、マイクロソフトが今回提示した、非正規品の特徴として挙げられる「認証保証」というキーワードを用いてショッピングモール・サイト全体に対して検索を行いました。

R」ではマイクロソフト製品に加えてアドビ製品なども検索結果に挙がるものの、その件数は22件。ただし、多くの商品が運営側によって削除されたとみられ、実際に記事執筆時点で購入出来ると思われる非正規のマイクロソフト製品は3件でした。

Y」も同様にアドビ製品などが検索結果に含まれ、その数は134件。人力で結果を精査したところ、購入出来ると思われる非正規品のマイクロソフト製品は128件。「Amz」でも同様に12件でした。

R Y Amz
非正規品と思われる商品の数 3件 128件 12件

大手ショッピングモールでも非正規品が流通、放置と思われるサイトも存在

今回、端的な調査を行っただけでも、多数の非正規品が大手ショッピングモールやショッピングサイトに存在することが明らかになりました。中でも1社は、放置とも思われるほどの大量の非正規品が今現在も流通しているのが実情です。

マイクロソフトの発表によると「疑わしい商品を発見するたびに、業界団体と連携しながらEコマースサイト運営者に対応を要請しております」としており、何らかのアクションを起こしていると推測されますが、それにしては1つのサイトのみ突出して非正規品が流通していると言っても過言ではありません。

非正規品への対応は業界全体が足並みを揃えることが大切です。明らかに突出している1社には、社会的にも正しい対応が望まれると共に、ユーザーサイドとしても、有名なショッピングモールだからといって安心はせず、適切な価格帯やラインナップを調べた上で正規品取扱い店で購入するように心がけましょう。

[日本マイクロソフト]

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