半導体製造大手のクアルコムは9日(米国時間)、同社のローエンド~ミドルレンジを対象とした新チップセットとなる「Snapdragon 410」を発表しました。

このチップセットは、今年6月にCOMPUTEX 2013で公にされていた『Snapdragon 400シリーズ』に位置付けられるもので、64bit命令処理をサポートしています。64bit命令といえば iPhone 5sなどに搭載された「A7プロセッサ」で再び話題になりましたが、スマートデバイスにおいても “64bit対応” の波が訪れていることは確かなようです。

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具体的な仕様としては、64bit対応の他に、1080pビデオの再生、1300万画素カメラのサポート、GPUにAdreno 306を採用といったスペックが明らかにされています。

クアルコムは公式発表の中で、このプロセッサを搭載することで150ドル以下で販売されるスマートデバイスの製造が可能になるとしており、新たな主戦場として過熱中の「低価格スマホ市場」にフォーカスを当てたチップセットになるものと思われます。

特に、新興国でのLTE網整備が進むことを見据えたスペックとなっており、LTEの主要なモードおよび周波数帯域(バンド)をサポートする「ワールドモード」に対応しています。こうすることで、端末メーカーは対応バンド毎に端末モデルを用意する必要性が無くなり、さらなる製造コストの圧縮を実現。まさにメーカー側の需要を的確に捉えた製品です。

なお、新興国で必要不可欠なデュアルSIM・トリプルSIMもしっかりサポート。Wi-Fi・Bluetooth・FM・NFCなどへの対応はもちろん、位置情報関連としてはGPS・GLONASS・BeiDouもサポートしています。中国が主導するBeiDouに対応しているあたりも、まさにターゲット市場の需要を見据えたものといえるかもしれません。

Snapdragon 410は、2014年前半にはサンプル出荷を開始。2014年後半(7月~12月)には対応端末がリリースされる見込みです。

[Android Central]