発売当時、サーモスタットに馴染みのない日本においても話題になった「Nest」社の『Nest・ラーニング・サーモスタット』。その開発元であるNest社がグーグルによって買収されました。買収額は32億ドル(約3297億円)。

Nestの共同設立社であるTony Fadell氏は、2001年~2009年までアップルに在席していたことでも有名で、あの「iPodシリーズ」の外観デザインプロジェクトにも携わっていました。その頃の経験は当然のようにサーモスタットにも “生かされており” 、洗練されたデザインと操作性が話題を呼び、人気商品になっています。

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そういった経緯もあって、米国のApple Online Storeなどでも特集的に販売されていましたが、買収を行ったのはライバルともいえるグーグル。

グーグルは家庭内ネットワークに注力しているとみられており、家中のあらゆる機器に出来る限りセンサーとネットワーク機能を持たせることを目指していると推測されています。サーモスタットは米国家庭では一般的であり、空調機器を調整する端末。当然のように「遠隔操作」「AI的な自動制御」「家主の位置情報と連携」といったことを狙っているのは間違いないといっても過言ではないでしょう。

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Nest社は最近になって「火災報知機」分野にも進出しており、日本ではセコムをはじめとした警備会社が注力する分野においても、グーグルが手を伸ばすことが考えられます。場合によっては「グーグル×業界2位の警備会社」といったタッグもあり得るだけに、警備業界も、ある意味、思わぬ所から敵が出てきた感じでしょうか。

なお、Nest社の発表によるとiOSやブラウザ経由の操作機能は今後もサポートし続けるとしており、今後はグーグルとの連携を目指していくとしています。

[Neowin]