総務省、次世代通信の導入で各キャリアにヒアリング開始 ―全社TDD方式を希望

msn産経ニュースは23日、総務省が新たに割り当てを行うことを決めた「3.5GHz帯」の電波について、参入を希望した各通信キャリアから事業計画などのヒアリング調査を開始したと報じています。

既報の通り(過去記事)、希望しているのはNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、イー・アクセス(イー・モバイル)の4社ですが、いずれも次世代通信の方式として「TDD」を採用する計画であるとのこと。

lte-advanced

導入される予定の次世代通信技術は、”真の4G” とも呼ばれる「LTE-Advanced」という規格。複数の周波数帯を束ねて通信を行う “キャリア・アグリゲーション(CA)” 技術がそのカギを握っています。

そこで、各キャリアは4Gの導入の足掛かりに今回の3.5GHz帯電波を取得したい考えです。

なお、LTEの通信方式には大きく分けて二種類の型があり、現在日本で大きく普及しているのは「FDD」と呼ばれる、送・受信で電波を分割して利用する方式。一方で、今回全キャリアが申請した「TDD」は送・受信を一本の電波を用い、適宜切り替える方式です。

 NTTドコモなどはこれまでFDD方式を推していたこともあり、全キャリアがTDD方式を希望するというのは少々驚きの事実です。TDDを好む中国の台頭や、TDDと互換性のある「WiMax2+」や「SoftBank 4G」の登場を受けて対応策を考慮した結果であるようにみえます。

ただ、この事実は、将来的にユーザーにとっては大きなメリットになりそうです。そのキーワードは「SIMフリー」と「グローバル端末」の2点。

各キャリアが方式を揃えることで、SIMフリー端末によるキャリアの行き来が可能になります(物理的には)。また、TDDとFDDの両方式に対応することで、扱えるグローバル端末に幅が広がる可能性があります。

ちなみに、具体的な電波の割り当ては今年中には決定する見通しで、2015年にはLTE-Advancedが開始される見込みです。光ファイバー並みの通信がモバイルで楽しめる時代が間近に迫っていますが、その快適さを活かしたクラウドなどのサービスがどのような方向に進んでいくかも気になるところです。

[msn産経ニュース]

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