NVIDIA、GPU192コア「Tegra K1」を発表 ―Keplerアーキテクチャ採用

NVIDIAは5日(現地時間)、同社のモバイル向け最新SoCである「Tegra K1」を発表した。KeplerアーキテクチャのGPUコア192基を搭載し、デスクトップパソコン並のグラフィック性能を実現する。

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via Engadget

Tegra K1の最大の特徴は、PC向けのGPUにも使用されている最新のKeplerアーキテクチャを採用した点。同アーキテクチャを採用したことで、グラフィック性能を飛躍的に向上させただけでなく、これまでモバイルとPCの間にあった技術のギャップを埋めることにも成功した。

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Credit:twitch(NVIDIA公式中継動画より)

グラフィック性能の向上に加え、エピックゲームズの開発する「Unreal Engine 4」にも対応した。デモ動画を見る限り、とてもAndroidタブレット上で動いているとは思えないほどなめらかで細部までよく表現されたグラフィックが生成されていた。

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Credit:twitch(NVIDIA公式中継動画より)

講演の中では、アップルの最新iOS端末に搭載されている「A7」とのグラフィック性能比較を紹介。「GFXBench 3.0 Manhattan」では、A7のおよそ2.5倍ものスコアをたたき出したという。

CPUは32bit版と64bit版の二つのバージョンが用意されている。詳しくは説明されていないが、32bit版は4+1コア(最大2.3GHz・クアッドコア+1つの省電力コア?)で、64bit版はデュアルコア(最大2.5GHz)であることが明らかにされた。2つのバージョンのピン配置は互換性があり、メーカーにも配慮がなされた設計となっている。

講演では64bit版のTegra K1を搭載したAndroidタブレットのデモが行われ、問題なく快適に動作していることをアピールした。

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Credit:twitch(NVIDIA公式中継動画より)

また、同社は自動車向けの高性能チップ「Tegra K1 VCM」も同時に発表した。高い処理性能によって、オプティカルフロー(運動のベクトル的な認識)を瞬時に行うことができるようになる。

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Credit:twitch(NVIDIA公式中継動画より)

Tegra K1 VCMのような高性能チップの新たな使い道として、現在は単純なメーターのみとなっている自動車のフロントパネルをリアルなCGを使ったパネルにしようという試み「Project Mercury」も紹介された。下画像の上部にある自動車のメーターは、実は液晶パネルに表示されたCGメーターである。

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Credit:twitch(NVIDIA公式中継動画より)

時代はまさに、「どこでも高性能コンピューターが使える時代」に突入しようとしている。たった5Wで駆動するTegra K1の浮動小数点計算性能は、1998年の世界トップクラスのスーパーコンピューターと同レベルにまで達しており、一昔前までは考えられなかったようなコンピューターの使い道がこれからどんどん登場してくるだろう。

[twitch(NVIDIA公式中継動画)][Engadget]

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