LINEは26日、同名のメッセージングアプリ「LINE」の新サービス発表会「LINE Showcase 2014 Feb.」を開催し、これまでアプリ同士に限定されていた通話機能を一般電話にも開放するなどの新機能を初めて披露しました。

LINE電話は3月に、一般クリエイターによるスタンプストアは4月にサービスを開始する予定です。

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今回のイベントで発表された新機能は次の3つ。

  1. スタンプショップをクリエイター向けにも開放
  2. 公式アカウント機能の拡充、「LINE ビジネス コネクト」
  3. 一般電話にもかけられる「LINE電話」

スタンプショップのオープン化

 これまで、LINEのスタンプはLINEのキャラクター(ムーンやコニーなど)・有名キャラクター(ディズニーやふなっしーなど)・スポンサースタンプ(企業広告要素を含む)に限られていました。

それが今回のオープン化に伴って、クリエイターが作成したスタンプを「LINE Creators Market」で販売することができるようになります。

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クリエイターのアカウントやスタンプ申請などはすべて無料。ストアによる審査後に、40種類のスタンプを1セット100円のパッケージで販売できます。売上の取り分は、LINE側が50%、クリエイター側が50%と折半する形に。

クリエイター登録の受付は4月から開始予定。ガイドライン等をまとめた公式サイトは本日15:00からオープンしています(公式サイト)。

LINE ビジネス コネクト

「LINE ビジネスコネクト」は、一言で言えば「公式アカウントのAPI開放」です。

これまでの公式アカウントは、企業が情報を全てのユーザーに一方的に送付するしかない簡素なものでした。今回新たに発表された機能拡張では、特定のユーザーに対する情報通知やユーザーとの双方向サービスを可能にしています。

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その利用例として、「レンタルビデオの返済期限を利用者に通知する」「タクシーの手配」「宅配ピザ店において、ピザのスタンプを送信するだけでピザの注文が確定」が発表の中であげられていました。

筆者は3つの中でも一番地味と思えるこの新機能が、実は一番可能性を秘めているのではないかと思います。特に最後のピザの例は、スタンプ作成からアカウントの仕様まで、あらゆる部分を店舗側が自由にカスタマイズすることができるので、新たなビジネスチャンスを生み出しているといえます。

さらに、ユーザーの同意のもと、企業の持つ既存のデータベースや、社内システムとLINEアカウントを連携させることができるようになり、顧客管理ツールや業務用ツールとしての利用が期待できます。

例えば、ある店舗がその店舗独自の店員向けシステムを作成し、勤務シフトの調整や応援要員を募集したり店員の勤務時間リマインダなど、LINEを通じて通知・管理したりすることが可能になると紹介しています。

※LINEでは、LINEアカウントに紐付けられた各企業の顧客データを保持することはないとのこと。

LINE電話

読者の皆様が一番注目しているのが、このLINE電話機能だと思います。

LINE電話は、これまでアプリ同士でしか使えなかった通話機能を、一般電話相手にも開放するもの。通常の電話と比べて安価な料金で発信できるのがウリとなっています。サービス開始は3月予定とのこと。

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気になる通話料金ですが、基本はプリペイド式となっています。(国内向けの)固定限定の料金は3円/分、固定宛に加え携帯にも対応したものは14円/分。通常の携帯電話通話(21円/30秒)と比べると、それなりに安価な値段となっています。

一方、「30日60分パック」(30日間有効な60分クレジット)を利用すると、固定限定は2円/分、携帯対応版は6.5円/分とかなり格安になり、十分検討の余地がある料金となっています。

また、海外宛の電話は更に安価で、例えばカナダの固定&携帯電話宛には1円/分。この料金はコールクレジットの料金であり、30日パックを利用すればさらに安くなるとのこと。

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また、公式アカウントを導入している店舗を始めとする、レストラン、美容院、ネイルサロン、ホテル、病院など合計130万か所には無料で通話できるとのことで、もはや無料通話はアプリ同士のみのものではなくなりました。

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利用者拡大へ攻勢をかけるLINE

LINEの現在の利用者数は3億8000万人超と、順調に増加しています。世界を見回せばFacebookのWhatsApp買収など市場の動きが活発になっており、今年中の5億人突破という目標に向けて今こそ攻めるべきと見込んだのでしょう。

今回の安価な通話やさらに豊富になるスタンプなどは、個人ユーザーにしっかりアピールできる良い新サービスだと思います。

また先ほども述べましたが、筆者はLINE ビジネス コネクトは非常にうまい戦略だと感じています。新たなビジネスを生み出すきっかけにもなりそうなこの新機能がどこまで市場に受け入れられるか、非常に楽しみです。

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(記事中の画像はLINEの公式ページより)