ソニー、α7S発表 ―4K出力対応のフルサイズミラーレス

SONYは7日(現地時間)、米ラスベガスにて4月7日から行われている「NAB2014」において、フルサイズミラーレス機の新型となる「α7S」を発表しました。本機種は、既に発表されている「α7」・「α7R」に続く、3機種目のフルサイズミラーレス機となります。レンズマウントには「Eマウント」を採用し、フルサイズ専用レンズはもちろん、APS-C専用レンズに対してもクロップモードを使用することで撮影に対応します。

「S」は「Sensitivity」の頭文字を取ったものとされ、最大ISO409600に加えて約1200万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを特徴とすることで、より高感度かつ低ノイズでの写真撮影を可能にしています。また、米国における発売日・発売価格は共に未定となっています。

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α7・α7Rとの違い

先述の通りα7Sには兄弟機種としてα7・α7Rが先に発表されています。外見はほぼ一緒の3機種ですが、これらの違いはどこにあるのでしょうか。ここでは、α7Sの大きな特徴を2つを紹介しようと思います。

1. 高感度性能
α7Sでは有効画素数約1200万と、約2400万画素のα7と約3600万画素のα7Rに比べると劣っているように見られます。しかし、それぞれセンサー(受光素子)の面積は変わらず、画素が少ないことで一画素あたりの受光面積が大きくなります。これによって、先に発表されているモデルよりも、より雑味の少ないクリアな画質を期待することができます。また、拡張時の最大ISOは409600になり、暗所での撮影も設定の上では可能になりました。

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ISO12800におけるα7S作例

2. 4K撮影動画のビニングレス出力対応
この機種のもう一つの特徴は、充実した動画撮影機能です。フルHD(1920×1080)動画に関しては60p/30p/24pの本体記録に対応し、HD(1280×720)画質では、最大120fpsまでの動画撮影をサポートしています。また、4K(3840×2160)動画のHDMI出力にも対応。本体に挿入されたメモリーカードに直接記録することは出来ないものの、内蔵のHDMI端子を用いて外部出力することで、外部レコーダーなどに4K解像度の動画を記録することが可能です。

さらに、この時注目したいのは「ビニングレス」でのHDMIクリーン出力に対応しているという点です。通常動画データを出力する際には、すべての画素に対してデータがそのまま出力されるわけではなく、「ビニング」という処理を通じて行われています。ビニングとは、複数の画素から得られたデータをまとめて取り扱う技術ですが、α7Sでは4K・フルHD動画共に、ビニングを用いずに出力することが可能です。これは、フルサイズのセンサーが受けたデータを全画素に対してそのまま取り出すことができるということを意味し、より高精細な動画の記録を実現しています。

フルサイズの選択肢を広げるソニー

 α7シリーズといえば、昨年発表された後に小型のミラーレス機でありながらフルサイズのセンサーを搭載するハイエンド機として話題になったモデルですが、それから半年ほどでラインナップが追加されることとなりました。α7Sに関しては、やや業務用としての側面が見られるものの、高い高感度性能や充実したインターフェイスを備えることで、静止画だけでなく動画でも卓越したパフォーマンスが期待されます。

このように、様々な面で活躍できるフルサイズカメラを輩出するソニーは、「イメージング」を主要コア部門の一つに捉えています。光学系のみならず、半導体開発・業務用カメラに力を入れているソニーとしては、他社と違った方向から市場を広げていくことで、さらなる可能性の発掘を狙っているのかもしれません。

フルサイズセンサーを搭載したカメラとは、一般的に高価で大きく、趣味としてのアマチュアカメラマンが手にすることは難しい物が多かったことも事実です。しかし、ソニーのカメラは比較的安価で小型、それでいて高性能ということで評価されてきました。このように、ソニーとしての強みを出し続けることが、ソニーがイメージングで戦っていく際のポイントになるかもしれません。

[Sony]

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