次世代照明Philips hueシリーズが大幅パワーアップ 新型モデル2機種発表

フィリップス エレクトロニクス ジャパンは4日、iPhoneやiPadをはじめとしたスマートデバイスから操作出来るスマートLED照明「Philips hue」の新製品となる2機種を発表した。発売日は6月5日で、当面はApple StoreおよびApple Online Store経由でのみ販売される見通し。他の販売チャネルでの発売は年内を予定している。

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今回発表された製品は間接照明としての利用をメインにしたもので、自在に曲げられるリボン状のライン照明「Philips Friends of hue LightStrips(ライトリボン)」と、壁や物体に対して照射するアッパー照明「Philips Friends of hue LivingColors Bloom(ブルーム)」の二機種。

発表にあたり、Apple Store銀座において発表会と「iOSで体験する、次世代家庭用照明システム」のワークショップが開かれた。その模様も合わせてお伝えする。

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Philips Friends of hue LightStrips Philips Friends of hue LivingColors Bloom

リボンはハサミでサイズ調整可能

リボンは2.0mの長さに60個のLEDライトユニットを搭載。各ユニットにはR/G/Bの3つが備わっており、それぞれの光量を調整することによって1,600万色以上を表現することが可能となる。消費電力は最大12W、平均寿命は12,000時間。価格はオープン価格で、市場予想価格は税抜き1万800円。

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リボンの使用用途としては、AVボードやソファーなどの家具の下部に取り付けることで足元を多彩に照らすといった使い方が一例。リボン自体は自由自在に曲げることが出来るため、何かのオブジェに巻きつけるといったことや窓枠への設置など、発想によって使い方は自由自在だ

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リボンは10cm毎にカッティングが可能であり、ハサミを使って簡単に長さを調節することが出来る。カッティングする位置は『ハサミマーク』で記されており、その場所でのみカッティングする仕様だ。なお、一度切断した場合は戻すことが不可能。

裏面には両面テープがはじめから付いており、簡単に取り付けることが出来る。発表会の展示機では3M製の両面テープが採用されており、粘着性には問題が無さそうだ。なお、両面テープの性質上、何度も剥がしたりすると粘着力が低下するため、貼り直しを頻繁に行う際にはホームセンターなどで両面テープを購入すれば粘着力を保つ事ができるとのこと。

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既存の電球形hueとは異なり「白色」の表現には非対応であるが、壁や物体に照射することで白色光を表現することは可能である。というのも、既存のhueとは異なり、光を拡散させるディフューザーが取り付けられていない為、LEDライトユニットを近くで見るとR/G/BそれぞれのLEDライトを分離して見えてしまう。

直進性が特に強いLEDの場合はR/G/Bそれぞれが独立して見えやすいといった事があり、LEDライトユニットを直接見つめると白色に見え難い。したがって、より厳密な照明業界の水準で「非対応」と表現しているようだ。しかしながら、リボンの使用用途的には何かの物体を照らす『間接照明』としての使い方がメインとなるため、照射された物体は白色照明で照らされているように見える。実質的には白色の表現が出来るといっても過言ではない。

hueの調光を行うアプリを使用した際に白色が選べないために既存のhueユーザーは一瞬混乱するかもしれないが、上記のような厳密さを追求した結果である。ある意味、老舗照明メーカーらしいしっかりとしたアナウンスに好感が持てる点だ。

壁などを照らすブルーム

ブルームはアッパー型の照明としての利用がメインのタイプ。壁や大きなオブジェを照らすといった使い方が一例として考えられる。調光・調色によって1,600万色以上を表現可能。消費電力は最大8Wで、平均寿命は20,000時間。価格はオープン価格で、市場予想価格は税抜き9,800円。

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持った印象としては非常に軽い。足元に照明器具を置くと足指をぶつける心配があるが、安心感がある。

台座が一体型となった照明であり、追加パーツを購入すること無く床に直置き出来るところが手軽な点。日本でも、壁面を照らして「体感光量」を増すといった照明設計が数年前から新築住宅などで取り入れられているが、既存の家屋やマンション・アパートではなかなか導入しづらいものであった。そういった場所にも手軽に導入できるだけでなく、「カラー照明」としての特性を活かすことで色が持つ心理的効果を発揮出来そうな商品である。

こちらは照射面にカバーが装着されているが、電球形のhueとは異なりディフューザーとしての役割は果たしきれていない。したがって、リボンと同様に白色光には非対応となる。しかし、間接照明としての使い方で壁などに一度照射すれば白色照明と遜色ない表現が可能である。

スターターキットに接続して使用

今回発表された製品は、既に発売されているPhilips hueのスターターキットに付属しているhue Bridgeに接続する形で使用する。したがってこれから初めてhueシリーズに触れる場合はスターターキットが必要になる点に注意が必要だ。

hueの特徴としてネットワーク越しに外部から操作可能である点が挙げられる。その為、それらの制御を行うと共にセキュリティとしてのゲートウェイが必要不可欠となる。今回のフレンズシリーズから購入を検討するユーザーにとっては、Bridgeのみの発売を望む声も挙がりそうだ。

老舗照明メーカーは次世代照明にもこだわる

ここからは余談であるが、個人的にはフィリップスの次世代照明に対する取り組みに注目している。というのも、LED照明といえば何かと『消費電力・エコ』ばかりが先行してしまう国内市場であるが、ライティングの楽しみという点を追求している点が筆者の心を奪っている。

ユーザーによるhue対応アプリも多数リリースされており、ソフトウェア(API)を通じた制御環境を整える点もフィリップスならではである。

フィリップスの変わり種照明としては、日本では未発売の薄型テレビが有名だ。

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上の写真は昨年開催されたIFA 2013で撮影してきたものであるが、画面に表示されている内容(色)に応じて上・左・右のそれぞれに設置されているLED照明の色が変化するという仕組みである。Philipsロゴが映し出されている映像では周囲を幻想的な白色光がまとっており、不思議な世界に迷いこんだようであった。

他社が4Kといったアプローチをする中でインテリアとしてのテレビを追求していた点が興味深い。日本未発売であるのがとても惜しいところだ。

空間全体が明るい場合は間接照明の効果が薄れやすいために、全体的な明るさを好む日本の住宅環境においては間接照明は軽視されやすい。冒頭で触れたように、国内メーカーが積極的に進めているために新築住宅では照明設計が広まりつつあるが、それでもリビング程度に留められ、個室はシーリングライトの蛍光灯のみといったことが一般的だ。

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今回のhueのような製品を用いることで手軽にライティングを楽しむことが出来るようになれば、日本の住宅における照明環境も大きく変わる可能性を秘めているだけに、hueの今後に期待がかかる。

個人的にはぜひとも10球×複数リボン×複数ブルームでライティング環境を整えてみたいものだ。APIを通じたアプリ開発にもチャレンジしてみたいと思う。

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