7インチタブレット「AQUOS PAD」をメインのスマホとして運用してみました

先月20日、docomoから発売されたシャープ製タブレット「AQUOS PAD SH-06F」を自腹購入したので、使用感などをお伝えしたいと思います。

昨今、ますます大型化しつつあるスマートフォン。中でも最大のものはファブレットと呼ばれ、もはやタブレットに近い大きさです。それならもういっそのこと、タブレットでもいいんじゃないだろうか、という疑問をきっかけにタブレットの中では最小の7インチサイズを購入し、普段使いのスマートフォンとして運用できないか試してみました。下の写真の通り、スマートフォンの中ではかなり大きいGALAXY NOTE3よりも、さらに大きいことが伺えます。

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(このAQUOS PAD、近所の子供に見せたら「おっきい!」と言われたので、

「iPhoneにお水をあげたらおっきくなったんだよ」と言ったら、とても白い目で見られました。)

一番右のNexus7も同じ7インチディスプレイのタブレットですが、本機のほうがベゼルが狭く、かなり小型になっています。なおかつ、Nexus7の299gに対して、本機は233g。この軽さが最大のセールスポイントです。

それでいて機能は全部入りです。スマートフォンと違い、タブレットは通話できない機種がほとんどなのですが、本機種は通話可能。防水でMicroSDカードも使え、ハイスペック国産スマートフォンと機能的に同等であり、違うのは大きさだけ、と言っていいかと思います。

機能面では良いことずくめのように感じるかもしれませんが、本体が大きいぶん、どうしても取り回しの悪さが生じます。そのため、ざっとまとめると、以下のような利点と欠点が生じます。

大きくなったことでの利点

・一覧性の向上(目に優しい。スクロールや拡大の手間が減る)

・操作性の向上(各種入力ボタンが大きくなり押しやすくなる)

大きくなったことでの欠点

・片手入力は厳しい(両手持ちでの入力推奨)

・ポケットでの持ち運びは厳しい(背広の内ポケットになら入るが、基本はカバンにしまっての運用になる)

・通話しづらい(マイクと口が離れてしまう)

筆者は元々大型のスマートフォンを使っており、『両手入力&鞄に入れる』のスタイルに慣れていたので、問題なく運用できました。

しかし、『片手入力&ポケットに入れる』のスタイルに慣れている方には、本機一台での運用は厳しいかと思われます。タブレットを買うなら、スマホ&タブレットの二台持ちの形のほうがお薦めということになり、その場合、より大きなタブレットのほうが使いやすく感じるはずです。

このあたり、ガラケー&タブレット、スマホ&ノートPCなど、人によって様々な組み合わせが考えられるので、どの大きさのデバイスが最適か異なることから難しい問題だと思いました。自分の運用方法をよく考えて、機種を選択するのが大事なように感じます。また、本機種の微妙なサイズ感は、はまる方にははまりますが、あまり向かない方が多いかもしれません。

しかし、そこをあえて使ってみたいと思われる方たちのために、以下では筆者が本機種を実際に使う上で便利だと思った小技を3つ紹介したいと思います。

片手操作のための補助アプリ『Handy Soft Keys』

最初はまず片手操作が便利になる小さなアプリを紹介します。

本機種ぐらい大きくなると、基本的に両手操作が必要です。しかし、片手でさっと操作したい時もあります。具体的には、メールやSNSメッセージが来ているかチェックする時に、片手だけで操作できると便利です。これがタブレットサイズになると、画面下部にあるバックボタンやホームボタンに指が届きづらくなり、かなり無理が出てきます。

しかし、ここで『Handy Soft Keys』というアプリをインストールします。

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画面に触れると、写真のように画面中央右側に小さな『<』が表示され、ここをタップするとナビゲーションボタンが展開し、指が届きやすい位置で操作できます。ボタンの位置や大きさ、透明度などは、ナビゲーションボタンの扇中央部をダブルタップして呼び出せる設定メニューから細かく調整可能です。

これを使うのにプラスして、さらには、ホーム画面を調整します。筆者は『Nova launcher』を愛用しています。このホームアプリを使うと細かいカスタマイズが可能なので、よく使うアプリアイコンを指が届きやすいところにまとめて置けば、片手でさっとチェックして、また鞄にしまうことが可能になります。

本機種ではナビゲーションボタンの配置がAndroid標準と違い、左右が逆になっていて特別操作しづらいので、上記のようなアプリによる工夫が必須に感じます。ユーザーがナビゲーションボタンの配置を好きにカスタマイズできるとありがたいので、メーカーであるSHARPにはぜひアップデートを期待したいところです。

フリック入力パネルを調節する

次はフリック入力上のコツについて紹介します。

本機種では、画面が大きいので、タッチスクリーン上のボタンが大きく表示され、より的確にタップ可能です。これはフリック入力においても効果があり、最初はフリックしやすくなったように感じます。しかし、フリック入力パネルが大きくなるということは、一方では指の移動距離が増え、運動量が増えることにつながるので、入力速度が低下し、疲労が増すというマイナス面があります。

そこで、筆者はどれぐらいのサイズにフリック入力パネルを調整したらいいのか考えました。本機種ぐらい大きくなると、初期状態ではかなり大きくパネルが表示されてしまうので、調整機能が必須です。AndroidではATOKを使えば細かい調整が可能です。

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まず最初に調整したほうがいいのは上の写真のように画面下部と入力パネルの間に距離を空けることです。これにより最下段のボタンを押す時にナビゲーションボタンを誤タップしてしまうリスクを減らせます。さらにはパネルが上に上がることで操作部が重心位置に近くなり、軽く持っていても操作時に画面がぐらぐら揺れないで済みます。筆者は設定可能な最上部までパネルを引っ張り上げて使っています。

こうした調整をした上で、パネルの大きさを変化させて、1日ずつ利用してみました。すると自分が場面によって操作の仕方を変えており、その操作方法によって、最適なパネルの大きさが違ってくることが分かりました。

大きく分けて、フリック入力には下の写真のような四つの打ち方があると思います。

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さらに保持している手の親指も使う方法もありますが、これは本機種ではやりづらいので除外しています。

それぞれの打ち方で、打ちやすいパネルの大きさと位置はだいたい上の写真のようになるかと思います。「1.片手親指打ち」だと、パネルは小さめでiPhoneに近い大きさが良く、番号が大きくなるほどパネルが大きいほうが良くなっていって、「4.片手保持、三つ指打ち」だとパソコンのテンキーに近い大きさのほうが良くなります。

この四つの打ち方を全て一日づつ練習してみたところ、結局は「3.片手保持、人差し指打ち」に落ち着きました。筆者は元々フリックは速いほうではなく、どの打ち方でも分速100文字程度で、トップスピードには大きな違いはないように感じました。しかし、指の疲れ具合は番号が大きい方法ほど楽になります。なので「4.片手保持、三つ指打ち」が一番良いように思ったんですが、電車の中で使うことが多いので、多少振動があっても、ミスなく、しっかり入力できるというのが大事なように感じて、結局確実に打てる3の打ち方に落ち着いた形です。

このあたり、個人の好みがあり、1の打ち方を好む方は4~5インチの小さめのスマートフォンを使うほうが良いかと思います。4のように三つ指打ちしたい方は6インチ程度のファブレットか、本機のような7インチタブレットが最適です。

フリック入力の分速文字数を計測する上では、『タイピングの神様』というアプリを使いました。GGSOKU最速のライターさんは分速280文字近く叩き出してますが、筆者はどう頑張っても分速120文字程度が限界です。ネット上で最速と言われる動画では分速400文字近い速度を出している方もいて、もはや人間業ではない動きを見せていたりもします。

参考:最速動画

筆者ももっと速くなりたいと思い、コツが何なのか調べてみました。

まず第一に皆さんが上げているのが練習の重要性です。フリックパネルの配置を完全に記憶する必要があります。これには上記のような分速計測アプリで練習するのが効率的です。

ある程度覚えた後には、なるべくパネルを見ないで、ブラインドタッチをするように心がけます。これによってパネルの配置と必要な指を動きをより無意識下に刷り込むことができるようになります。フリックパネルはボタンを触って感じ取ることはできないので、完全に見ないで打つのは難しいのですが、なるべく見ないようにするだけでスピードアップにつながります。

それから、ある程度速くなってきたら、パネルを叩いてしまうのではなくて、なるべく優しくそっと触るような形で操作するように心がけます。これにより力が入りすぎることを避け、無駄のない指の軌道を体に覚えこませます。

こうして速度が向上すると、ささっと入力できるようになることでストレスがかなり軽減します。それに無駄な動きが減って、長く入力しても指が疲れないようになるし、何よりフリック入力をすることに意識を奪われず、文章の内容のほうをよりじっくり考えることができるようになって、『おっ、だいぶ使いこなしてるぜ』という気分になれること請け合いです。

とは言え、やはり片手の指を絶えずあちらこちらへと振り続けるのは疲れます。それにブラインドタッチ気味に打てるようになったとしても、入力部と変換候補を視線が行ったり来たりすることで目も疲れてきます。

この記事は実験として半分ぐらいまではフリック入力だけで打ちましたが、イライラが頂点に達し、「に、入力方法をっ、がえだいっっ!!」となったので、途中からは以下で記すような外付けキーボードを使う方法に切り替えました。

外付けキーボードの運用

次は外付けキーボードを使っての入力方法を紹介します。パソコンの使用経験からキーボードに慣れている方なら、フリックの倍以上の速度で入力できるはずです。メモ取りやアイディア整理、スケジュールやタスクリスト管理などが手早く行えるようになって便利です。

Android用のキーボードとしては、Bluetoothキーボードを使う方が多いんですが、どちらを使うかはなかなか悩ましいところです。おおまかにまとめると、USBキーボードとBluetoothキーボードでは以下のような違いが生じます。

USBキーボードの利点

・つなげば、接続設定要らずですぐに使える。接続が安定している。

・キーボードのバッテリーを充電する必要がない。

・過去に様々なキーボードが発売されており、チョイスの幅が広い。

Bluetoothキーボードの利点

・ケーブル要らずで取り回しが楽。端子が劣化する心配もない。

・タブレット向けの薄型で小型なキーボードは、こちらのほうが多い。

このように一長一短なので、個人の目的に合わせて選択する必要があるかと思います。筆者は多少重くても慣れたものを使いたいという考え方ですでに持っているUSBキーボードをチョイスしました。

USBキーボードを接続する場合には、Android機側がUSBホスト機能に対応している必要があります。その上で、USBホスト機能付属のアダプターが必要です。筆者はミヤビックス社の「リトラクタブル Micro-USBホストケーブル」を使っています。

つないだ状態はこちらの写真のようになります。

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 キーボードは「RACE2 CHERRY MX 茶軸スイッチ ホワイトLED キーボード

ノートパソコンと比較すると、かなり画面が小さくなりますが、視カの悪い筆者でも一応問題ないサイズで表示可能です。これがスマートフォンサイズになると、画面が小すぎます。普段手に持って使用している時は問題ないのですが、キーボードを打つ時には机に置いて顔が離れることになるので、最低でも7インチ程度は必要だと思いました。

このあたり使う人の視力によっても違いますし、使用している機種の画面のコントラストや、スクロールのスムーズさなども影響するので、許容できる画面サイズは人と機種によって異なることが推測されます。

それから、キーボード使用の際には、本体を置いておくスタンドが必要です。スタンドは様々なものが発売されてますが、使いづらいものが多いです。角度が固定だったり、調節できたとしても2,3種類の角度だけというものは不便です。外出先で使う時は、外光や照明などの反射を避けるために、頻繁に角度調整がしたくなります。

筆者は自由に角度調整できて、なおかつ軽くて安いものを使ってます。上の写真で使っているものはサンワサプライの「タブレット・スレートPC用スタンド」です。今までには、さらに高いものを購入したこともありますが、こちらのほうが値段的にもお安く、使い心地もより便利に感じました。

これだけ環境が揃うと、机の上でもそれなりに快適に打てるようになります。しかし、電車内において膝上で使用する際には、上記のスタンドでは安定せず、うまく使うことができません。そのため、筆者は下部の写真のように普段はキーボードをプラスチック段ボールに適当にマジックテープを貼り付けたもので簀巻きにして持ち運んでいて、使う時はこれを逆側に巻いてやることで下右の写真のように膝上でのスタンド代わりとして使っています。

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bluetoothキーボードでなら、スタンド一体型のものが色々と発売されていますが、スタンドの角度が調整できないものが多く、筆者の用途ではイマイチに感じました。膝上でも打てるものを発売してくれないものかなと思います。iPad向けにはまるで小さなノートパソコンのようになる商品が色々と出ています(参考:clamcase)。

同様のもので、きっちりノートパソコン型に閉まらなくてもよいので、もっと様々な機種で使えるものが欲しいなと感じました。

しかし、こうして色々工夫したとしても、キーボードを出してつないでやる手間というのがあり、それが面倒なのでフリック入力だけで済ましてしまうことが多いです。その上、長時間の執筆には向きません。ATOKを使ったとしても、連文節変換が弱いため、細かく変換確定してやらなければならず面倒です。それにカット&ペーストをともなう編集作業をするには、やはりマウスやタッチパッドが欲しくなってきます。さらに、長いこと使っていると目が疲れます。字の大きさは問題ないサイズにできますが、変換候補がパソコンのように入力部に出るのではなく、画面最下部に表示されてしまうので、絶えず視線の移動が生じてしまうのが問題なようです。

こうした細かい問題もあって、家に帰るとパソコンで作業するほうが賢いです。それに、プログラミングしたり、ホームページのデザインをしたり、画像を処理したりという重めの作業には、結局パソコンが必要です。

かと言って、全く無意味というわけではなくて、筆者の場合、移動中に使っているのは、ほとんどがアイディアをメモしたり、校正を行ったりと、テキスト周りの仕事をちょこちょことこなしているだけで、それ以上のことは自宅か職場についた後にやる形なので、何か特別に出先で重い作業をする必要がない時には、パソコンを持ち歩かずに済ませられるようになって便利になりました。

さらに荷物を減らしたいなら、キーボードも持ち歩かず、フリック入力だけで対応するほうが賢いです。筆者は電車移動が多いので、そういった時にはキーボードを持って行き、そうでない時はAndroid機単体で持ち歩くという形で使い分けています。

まとめとして

色々とガジェットオタク的な工夫をしてみても、結局ごく普通のノートパソコンがやっぱり便利だなぁと感じてしまう展開ではありました。WindowsやMacで、もっと軽くてコンパクト、かつLTEモジュール内蔵のクラムシェル機を出して欲しいなと思ったりもしました。

とは言え、用途によっては、Android機だけでもオッケーなことが増えているので、工夫次第ではパソコン要らずなシーンが増える方は多いはずだと思います。

みなさんがスマートフォンやタブレットでPC的な運用を可能にする工夫を何かなさっているようでしたら、下のコメント欄で教えていただけるとうれしいです。フリック入力のコツに関してももっと知りたいので、筆者がGGSOKUライター陣最速を目指す上で良い方法がありましたら、ぜひご教授ください。

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