ワイモバイルは17日、8月より展開する新料金および新製品などを発表した。ワイモバイルは旧イー・アクセスと旧ウィルコムが合併して誕生した新会社で、これまで両社が取り扱ってきたスマートフォン・PHS・モバイルルーターを引き続き提供する。

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この記事では内容を「新料金プラン」および関連サービスに絞ってお伝えする。新たに発表された計8機種については、公式サイトを参照のこと。

携帯電話向け料金プランはすべて「制限つき定額」に

スマートフォン

スマートフォン向けには、 “上限付きの” 通話定額を標準でセットにした定額プラン「スマホプラン」が用意される。パケット通信量は1GB・3GB・7GBの3種類。価格は順に2980円・3980円・5980円となっている(スマホプラン割引適用)。

ただしソフトバンクモバイルからのMNPであったり、契約後3年目以降になった場合はそれぞれ1000円ずつ高くなるので注意が必要だ。また、通信量上限を超えた場合は128Kbpsに速度が制限され、解除するには500MBあたり500円の追加パックを購入することになる。

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Credit:ワイモバイル

注目は、他のキャリアが通話定額に関して回数や時間に制限を設けていないのに対して、ワイモバイルは「月300回まで」「1回当たり10分まで」という条件を付けた点。なお、この条件外の通話については20円/30秒の料金が発生する。

上の条件は旧ウィルコムの「だれとでも定額」よりもやや厳しいが(月500回→300回)、自分から電話を多くかけることがない人にとっては大した問題ではない範囲だといえる。無制限の通話定額を利用したい場合は、月額1000円の「スーパーだれとでも定額」に加入することも可能。

ケータイ(PHS)

ワイモバイルでは、引き続きPHSを販売する。なおジャンル名称は「ケータイ」となっているが、今日発表された従来型携帯電話の全てがPHS方式を採用していることを確認した。

これらに対しては別途「ケータイプラン」が用意される。これはワイモバイル同士の通話が24時間いつでも無料になり、Eメールの通信料も無料というもの。ただし2時間45分以上の通話には20円/30秒の料金が発生する。

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Credit:ワイモバイル

さらにケータイ向けの「スーパーだれとでも定額」を申し込むと、ワイモバイル以外との国内通話も含め、時間・回数の制限なく通話ができるうえ、インターネットも無制限に利用できるようになる。ただしPHS通信のため、速度は期待しないほうが良い。また、月額料金が1500円であるなど、スマートフォン向けの同名のオプションとは全く異なるサービスであることにも注意。

モバイルルーター

モバイルルーターの代名詞ともいえる「ポケットWi-Fi」シリーズは現在、3G/LTEに加えてWCPが提供するAXGPにも対応しているため110Mbps(下り理論値)の高速通信を利用できる。月額料金は3696円で、7GBまで利用可能。それ以上は128Kbpsに速度が制限され、解除するには2GB当たり2500円の追加パック申し込みが必要となる。

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Credit:ワイモバイル

新たなポイントプログラム「パケットマイレージ」がおもしろい

ワイモバイルで契約すると、各契約に対して「Yahoo! JAPAN ID」が付与される。なお、既存IDを利用することも可能。これを利用してYahoo! JAPANにログインするだけで、1日1回マイルが貯まるというもの。

また、Yahoo! JAPANの各サービスを利用することでもマイルを貯めることができ、80マイル以上を貯めると1か月あたり0.5GBの追加データ量が、さらに貯めて600マイル以上になると通信料制限を撤廃できる特典が利用できるようになる。

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Credit:ワイモバイル

単純な追随はせず…これからも独自路線を貫けるか

「完全通話定額」に追随することなく、代わりに他社よりも低い価格設定にした点は、自身を「インターネットキャリア」と自負するワイモバイルにとって良い差別化だと感じる。大手3社がほぼ横並びの料金プランを揃えてきた中での今回の新料金プランは、ユーザーにとってはなかなか魅力的なのではないだろうか。特に、3GBプランである「スマホプラン M」のコストパフォーマンスの良さは際立っており、ライトユーザーにとっての選択肢の一つとなりうると筆者は思っている。

発表前の筆者は「どうせソフトバンクと同じ料金設定だろう」と予想していたが、良い意味でそれを裏切ってくれた。また、ヤフー(企業)との “提携” によって独自のマイレージプログラムを実現したのも興味深い。サービス利用の対価として単なるポイントではなく通信データ量を還元する試みはなかなか面白い。いずれ他社にマネされてしまうのかもしれないが、こうした新しい切り口のサービスを模索していく姿勢は評価できる。

かつて「ホワイトプラン」で料金体系を覆したソフトバンクモバイルに当時の “キレ” はない。だが今回の発表を受けて、今後はワイモバイルがリードオフマンとして、業界全体のサービスを向上させてくれるのではないかとの期待が持てた。

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