はじめに ―アイス・バケツ・チャレンジとは

最近、世間で話題のALS(筋萎縮性側索硬化症)向けのチャリティーキャンペーン「アイス・バケツ・チャレンジ」。アメリカのスポーツ界では氷水は「祝福」の意味を持ち、氷水を被ることで患者たちを元気づけるメッセージにしようと、ALSの患者コミュニティを中心にこのチャレンジが始まったといわれています。

キャンペーンはアメリカを中心に爆発的に広がり、FacebookのCEOを務めるマーク・ザッカーバーグ氏、マイクロソフトの元会長ビル・ゲイツ氏やアップルCEOのティム・クック氏などIT業界の著名な人物も氷水をかぶって支援の意を表明しました。

日本でも大手企業のトップからスポーツ選手、芸能人に至るまで様々な著名人がこの運動に参加したことで(関連記事)、このキャンペーンをご存知の方も多いかと思います。結果的にキャンペーンは大成功を収めたといってもよく、今月22日までの5日間で集まった寄付金額は2013年の1年分に匹敵する394万円に達しています。

前置きが長くなりましたが… 悪乗り動画で防水機能をアピール

そんな中、その流行に悪乗り(?)した広告動画が現われ出てきました。アップロードしたのはサムスン英国法人のYouTube公式チャンネルで、その動画が下になります。

動画では、サムスンの最新スマートフォン「GALAXY S5」が氷水を被り(かけられ)、次に水を被る友人としてiPhone 5s、HTC One M8、Lumia 930の3機種を「指名」しています。なお、この3機種は防水に対応しておらず、暗にそのことを揶揄しているのです。

動画情報の欄には以下のようにあり、この動画は寄付を促す意図があるとしていますが、このGALAXY S5さん(女声なので…)が寄付を行ったどうかは定かではありません。

おもしろい所に目を付けたユニークなCMですが、多少やりすぎ感を感じているのは筆者だけでしょうか。たしかに気さくな周知活動がALSへの寄付を爆発的に増加させたという背景を考えると、一概にダメとは言いにくいものですが、安易に自社の広告・他社の批判に利用するというのも考えものです。

余談ですが、サムスンのGALAXY SIV以前のシリーズはどれも防水に非対応ということはツッコまないお約束です。

ちなみに次に氷を被れと指名されてしまったiPhone 5sですが、米国の情報サイトiMoreが氷水を被せたところ、何事もなく動作したようです。

マネをして氷水を被せた場合の動作の保証をするものではありません。くれぐれもご注意ください。

寄付や支援の在り方については、人それぞれ多様な考え方があるかと思います。筆者としては、お気楽であってもキャンペーンを通じて現状が全世界に周知されるのは喜ばしいことだと思いますが、その本来の目的を大きく外れた宣伝活動にキャンペーンを利用するのは控えるべきだと考えます。

[YouTube(SAMSUNGMOBILEUK)via リンゲルブルーメン]
[iMore via android central via リンゲルブルーメン]
[Wikipedia][毎日新聞]