ハイレゾ対応ウォークマン「NW-A10」登場 ―microSDにも対応へ

ソニーは25日、ハイレゾ音源の再生に対応する「NW-A10シリーズ」を発表しました。

復活した「Aシリーズ」

NW-A16/A17はすでに発売されているウォークマンF880シリーズ・ZX1と同じく、高音質音源として近年注目される ”ハイレゾ音源” の再生に対応していますが、OSにAndroidを搭載していないという点でそれらの機種とは大きく異なります。また、外部ストレージとしてmicroSDXCをサポートすることによって、ファイルサイズが大きくなりがちなハイレゾ音源でもより多く持ち運べるようになりました。

NW-A10

A10シリーズはハイレゾ音源の再生に対応した機器としては世界最小最軽量でありますが、その中身はハイエンド機にも迫る設計となっています。ウォークマンのラインナップには、フラグシップとして「NW-ZX1」が存在しますが、A10シリーズでもその設計の一部を取り込んでいます。アンプにはフルデジタル駆動の「S-Master HX」を採用し、電源部分にはZX1と同様の低抵抗ケーブルを採用しているほか、新しい基板設計や音質に影響のあるノイズを極力軽減するためのアルミ製フレームも採用するなど、音質に対する期待も膨らみます。

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プリント基板には同社が発売するポータブルヘッドホンアンプ「PHA-2」と同じ手法を用いる

カラーはブラックシルバーの他に、ローズピンク・ブルーが用意され(NW-A17はブラック・シルバーのみ)、市場推定価格は内蔵ストレージが32GBのNW-A16が2万5000円、64GBのNW-A17が3万5000円となっています。発売日は共に11月8日です。

ウォークマンのエースはハイレゾ普及の切り札となるか

ウォークマンのAシリーズは元々ハイエンド機としてラインナップされていたものですが、2012年のNW-A860シリーズを最後に新モデルが追加されていませんでした。ハイエンド機はZシリーズやFシリーズといった「Androidウォークマン」にとってかわりましたが、従来式のプラットホームを望んでいたユーザーも多かったことでしょう。

そして、今回発表されたA10シリーズでは今までの操作性をそのままに、ハイレゾ対応や外部ストレージ対応など近年のトレンドを抑えてきた機種となりました。

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2年ぶりに登場したウォークマンの「 ”A” ce」は軽量コンパクトであり、音質やバッテリーなどで専用機としての強みを発揮することでオーディオ体験の認知をさらに広げることが期待できます。最近ではウォークマンだけでなく、XPERIAを始めとしたスマートフォン等でもハイレゾ音源の再生に対応した機種が登場してきていますが、機能としての一つに魅力を持たれることは少なく、ハイレゾ対応を決め手にスマートフォンを選択することはそう多くないように感じます。

ではハイレゾ対応ウォークマンはどうだったかといえば高価格帯の製品であり、ハイレゾオーディオの認識の低さも重なって爆発的にヒットするものではありませんでした。Android搭載ということで様々なアプリケーションが動作することは大きな武器でしたが、ソニーが「ハイレゾを認知・普及させたい層」にとってF880やZX1が本当に受け入れられたかといわれると疑問です。

結果的に「音がいい!」ではなく、「音がいいから、ハイレゾだから買おう!」という雰囲気を作り出せなければ真の意味でハイレゾオーディオの普及は難しいと思います。このウォークマンAシリーズではウォークマンならではの音楽体験だけでなく、2万5000円~という比較的安価な価格設定が重なることでそういった動機を生み出し、オーディオメーカーとしてのソニーの評価を巻き返してもらいたいものです。

[ソニー]

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