Android 5.0 Lollipopで追加された主要な新機能についてのまとめ

どうやら、過去最大級のアップデートと呼んでも差し支えはなさそうです。

「レモンメレンゲパイ」、「ラヴァケーキ」、「レモンドロップ」に「リコリス」。実に多様な候補を押し退けて、ついに盛大なデビューを飾った「Android 5.0」こと「ロリポップ」。実に多くの、そして画期的な進化を遂げたこの最新OSの新要素について、お伝えしたいと思います。

1.「マテリアルデザイン」の実装

もはや説明不要とも思えるほどに、ガジェットファンの間に浸透した「マテリアルデザイン」という言葉とその概念。ついにそれが、Android 5.0において、完全実装される運びとなりました。米グーグルによって公開されたプロモーション映像の中では、「Lollipop」におけるUIデザインの様子を確認することができます。

また、UIが “フラット” なデザインへと変更されたほかにも、UIのモーション(アニメーション)にも細かな変更・改善が加えられているとのこと。ユーザーの快適な操作を阻害することのないような工夫が施されていることが、海外メディアPhone Arenaによって指摘されています。

2.あらゆるデバイス上での動作を可能に

スマートフォンやタブレットは当然として、ノートPCにTVや時計、果ては家電に至るまで。Android 5.0は、ありとあらゆるデバイス上での動作を可能にしています。丁度、米マイクロソフトが「Windows 10」において、あらゆるデバイス上で動作する「統合型OS」へと舵を切ったのと同様のコンセプトを、今回グーグルも採用したと言えるでしょう。

3.更に進化した、通知機能

Lollipopの画像1

ロリポップにおいては、UIのデザインのみならず「通知機能」に関しても革新的な進化を遂げました。

まず第一に、表示される通知に「優先順位」が設定されるようになりました。これにより、ユーザーは最も優先度の高い通知から確認することが可能に。また、画面をスライドダウンすることで、そのほかの通知を「優先度の高い順」に確認することができるとのことです。また、「プライオリティモード」の実装により、表示する通知の選択を設定することも可能に。

そして第二に、通知が「ポップアップ表示される」機能も実装されました。これまでは、電話の着信などの一部の通知によって、作業が完全に中断させられてしまうのは当たり前の光景となっていました。しかしながら、この機能が実装されたことにより、ユーザーはあらゆる作業を中断させられることなく、ポップアップ表示された通知を確認したり、あるいはその通知元のアプリを起動させたりすることが可能になりました。

4. 新64-bitコンピューティング対応仮想マシン、「 ART」の実装

Lollipopの画像2

もちろんAndroid 5.0でもたらされた進化は、デザイン面だけにとどまりません。その中でも特に大きな変化としては、「Java仮想マシン」の変更が挙げられるでしょう。

これまでの伝統的な「Dalvik」仮想マシンから、最新の「ART」仮想マシンへの完全な切り替えが、Lollipopにおいて実施されました。このことによって、従来よりも遥かに高速かつ快適なアプリの起動と実行を実現したと、グーグルは主張しています。

また、ARTは64-bit OSにも対応しており、「Cortex A-57」や「Tegra K1 Denver」などの64-bit対応アーキテクチャを採用したプラットフォーム上において、4GB以上のメモリへのアクセスや、より高度なセキュリティ機能の実行など、様々なアドバンテージを存分に発揮することが可能になります。

5.「Project Volta」実装による、バッテリーライフの向上

Lollipopの画像3

今回、「Project Volta」と銘打たれたグーグル謹製の開発者向け「電力管理ツール」が提供されました。Project Voltaを利用することで、開発者は自身の開発するアプリの電力管理をより精確かつ、より効率的にプログラミングできるようになります。

そのツールの肝要となるのが、「Battery Historian」「Job Sheduler API」。前者は、文字通り、アプリの実行中にどのタイミングでバッテリーが消費されたか、また何がその事態を引き起こしたかを追跡・確認することを可能にする機能です。

一方、後者が実装されたことで、開発者はアプリの「タスク起動条件」をより精密に設定することが可能になります。つまり、電力を大きく消費するようなタスクを「電源接続時」に起動するようにしたり、あるいは「電池残量の少ない時」には起動させないようにしたり、とアプリの挙動を開発者側が厳密に指定できるのです。

また、ユーザー側に対しては、「バッテリーセーブモード」が新たに実装されました。この機能を利用することで、ユーザーは、能動的にデバイスのバッテリーライフを延長することが可能に。

6.新しい「マルチタスク」機能の実装

Lollipopの画像4

先日、既にお伝えした通り、Andorid 5.0においては「マルチタスク処理」が一層の進化を遂げました。これまで「アプリ毎」に生成されていたタブが、「タスク毎」の生成へと変更されたことにより、例えばChromeなどのブラウザアプリ等を始めとして、一つのアプリが複数のタブを保持できるようになりました。

7.「状況認識」によるロックスクリーンの自動解除

Lollipopの画像5

Android 5.0では、スマートフォンなどの端末側が能動的に「周囲の状況確認」をすることによって、自動的に端末のアンロックが実行される機能も実装されました。つまり、例えばスマートウォッチなどのデバイスとスマートフォンを、Bluetooth接続して使用していた場合、ユーザーが傍に近付いた時点で接続したデバイスの存在を感知し、自動でロック画面の表示をバイパスしてくれる、といった具合です。

もちろん、接続したデバイスが傍に存在しない状況においては、通常のロックスクリーンとしての機能を堅持して、第三者による不正なアクセスを防ぎますのでご安心を。

8.一台のデバイスを、「ビジネス」と「パーソナル」用途での使い分けを可能に

Lollipopの画像6

Android Lollipopの驚くべき新要素の一つとして、一台の端末を「ビジネス」と「パーソナル」という枠組みで、「データの完全な分割保存と運用」を可能にしている点が挙げられます。

この機能を実現するにあたって「核」となったのは、韓国サムスンが提供するセキュリティソリューション「Samsung Knox」の存在にあります。何と、この「Knox」がAndroid 5.0のデフォルトとして組み込まれているというのですから、実に驚きです。

しかし、これによりユーザーは、自分の端末のセキュリティ性を担保しつつ、ビジネス用途にも使用できるようになりました。

9.より進化した検索機能

Lollipopの画像7

やはり、グーグルが世界最大の検索エンジンを運営する企業なだけあって、検索機能に関しても確かな改善が図られています。

より進化したプロトコルの実装によって、検索窓に文字の入力を完了する前に、「ユーザーが望むであろう検索候補」を、従来よりも更に適確に提示することが可能になったとのことです。

10.新APIのサポート

Lollipopの画像8

Lollipopでは、数千にも及ぶ新APIがサポートされました。その中でも特筆すべきな、かつ我々一般ユーザーが直接体感できるものとしては、「Bluetooth 4.1」「USBオーディオ機能」のサポートや、「超速連射撮影モード」の実装などが挙げられます。


以上が、「Android 5.0 Lollipop」における主要な新要素についての大まかな説明になります。上記の他にも、「キルスイッチ」機能に対応したりと、まだまだ細かな点においての改善・進化が存在している模様。

グーグルの公式発表によれば、Lollipopは「Nexus 6」と「Nexus 9」を皮切りに、既存のNexusデバイスにも。そして、その後を追うように、他メーカー製のデバイスに対しても提供が開始されるとのことです。

[Phone Arena]

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