英ARM、新GPUファミリー「Mali-T800」シリーズを正式発表

順当に行けば、来年後半の「Exynos」シリーズなどに搭載されることになりそうです。

海外メディアPhone Arenaは27日(現地時間)、英ARMが最新のGPUファミリーとなる「Mali-T800」シリーズを正式に発表したと伝えています。

説明図1

今回、ARMによって発表された「Mali-T800」シリーズは、「Mali-T860」、「Mali-T830」、「Mali-T820」の3モデルから構成されます。また、その新GPU群と対となるコプロセッサとして、「Mali-V550」と「Mali-DP550」も同時に発表されました。

Mali-T860、Mali-T830、Mali-T820


説明図2

「Mali T-820」と「Mali-T830」は、「Mali-T622」の直接の後継モデルとして登場することになります。

Mali-T622比でMali-T820は45%、Mali-T830は55%の性能向上を果たしているとのこと。また、今回発表された3モデルのうち最上位となるMali-T860は、「Mali-T628」の後継となり、電力効率が45%向上しているそうです。

説明図3説明図4

そのほか、Mali-T820とMali-T830は「4コア」まで、Mali-T860は「16コア」までの構成に対応することや、3モデル共通で「OpenGL ES 3.1」と「Open CL 1.2」、「DirectX 11.1」や「RenderScript」に対応すること。また、Mali-T860のみネイティブで「10-bit YUV入出力」に対応し、残り2モデルもオプションとして同機能を追加できることが明らかにされました。

そのほか、新機能としては「ARM Frame Buffer Compression」(AFBC)と「Smart Composition」が実装され、要求される帯域の削減に成功したとのこと。

Mali-V550


説明図5

「Mali-V550」は、動画関係の処理をこなすコプロセッサとして登場します。ARMの説明では、搭載されるGPUコア1つで、フルHD動画を60fpsで撮影することが可能となり、8コア全てを駆動させた場合は4K動画を240fpsで撮影することも可能になるとのこと。

また、「HEVC」(H.265)にも対応するほか、同時エンコードや同時デコードを始めとする並行処理性能が強化されたことにより、ユーザーはより高速な映像のエンコードと、より精細で見栄えの良い映像を楽しむことが可能になりました。

Mali-DP550


説明図6

また、「Mali-DP550」はディスプレイ表示に関する各種バックグラウンド処理を担うコプロセッサとなります。スケーリングやコンポジション、ローテーションなどの雑多な処理をMali-DP550に処理させることにより、消費電力の削減とそれにともなうバッテリーライフの延長を実現させる、とのことです。

登場時期


さて、気になる登場時期ですが、Mali-T800シリーズが実際のデバイスに搭載されるのは「2015年後半」以降になる見込みであることを、Phone Arenaは指摘しています。

ともあれ、おそらくサムスン製「Exynos」ファミリーにはまず間違いなく搭載されるものと思われますが、果たしてARMはこの新GPUファミリーをもって、更なるGPUシェアの拡大に成功することはできるのか。来年のこの時期に登場するデバイスに、乞うご期待。

[Phone Arena]

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