「Android 5.0 Lollipop」の暗号化機能が端末のパフォーマンスに大きな悪影響を及ぼしている可能性が、新たに判明

「そうそう旨い話は存在しない」、そう言うことでしょうか。

20日(現地時間)、海外メディアPhone Arenaが伝えるところによると、「Android 5.0 Lollipop」に標準搭載されている「暗号化機能」の存在が、”特定の端末のパフォーマンスに無視出来ざる程の悪影響を及ぼしている可能性” が実験により明らかになった、とのことです。

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これまでに「Lollipop」がインストールされた「Nexsu 6」と「Nexus 9」のユーザー達から、両端末のパフォーマンスに関する芳しくない報告が多数寄せられてきたことは、多くの人が既に知る所でしょう。

さて今回、その報告を受けて海外メディアAnandTechの実施した実験によって、衝撃的な結果が明らかにされることとなりました。以下、その実験結果です。

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「ランダム読み込み」速度

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「シーケンシャル読み込み」速度

今回AnandTechによって実施されたテストの内容は、端末の内蔵メモリへの「ランダムアクセス性能」と「シーケンシャルアクセス性能」とを測定するというもの。実験の比較対象として用いられたのは、以下の4機種になります。

  • Nexus 6(暗号化機能「ON」)
  • Nexus 6(暗号化機能「OFF」)
  • Nexus 5(「Android 4.4 KitKat」搭載)
  • Nexus 5(「Android 5.0 Lollipop」搭載)

結果は上記に詳しいように、暗号化機能をOFFにしたNexus 6が読み込み・書き込み共に最も優れたパフォーマンスを発揮しました。翻って暗号化機能がONにされたNexus 6の方は、両方のテストにおいて全機種中で最低のスコアを記録。

AnandTechはこの結果を受けて、Lollipopにおけてデフォルトで有効化されている暗号化機能が、端末のパフォーマンスに対して甚大な影響を及ぼしている可能性を指摘しています。さらに実に歯痒いことには、出荷された時点でLollipopがインストールされてしまっている端末に関しては、暗号化機能を無効化することは現時点では不可能とのこと。

Nexus 5(KitKat) Nexus 5(Lollipop)
ランダム読み込み 10.06 MB/s 27.70 MB/s
ランダム書き込み 0.75 MB/s 13.09 MB/s
シーケンシャル読み込み 76.29 MB/s 182.78 MB/s
シーケンシャル書き込み 15.00 MB/s 47.10 MB/s

「Androbench」テスト結果

しかし一方で、AnandTechが実施したもう一つの実験結果(上記)から、「KitKat」以前の古いバージョンのOSからLollipopへとアップデートした場合はその影響を受けず、純粋なパフォーマンス向上の恩恵を受けられる可能性が高いことも判明。せめてもの救い、と言ったところでしょうか。

何とも残念な実験結果が明らかになってしまいましたが、既にグーグルもこの件については把握していることでしょう。一日も早い対応に期待です。

[Phone Arena / AnandTech]

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