ネット社会とプライバシーの問題とは、これまでも切っても切り離せない問題として論じ続けられてきましたが、未だに世界中でトラブルが絶えないのが現状です。今回、海外メディアReutersが伝えるところによると、「プライベートメッセージの内容を検閲(スキャニング)し、ユーザーのプライバシーを侵害した」として起こされた、米Facebookに対する集団訴訟が正式に受理されたとのことです。

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「Facebookは、友人間におけるプライベートなやり取りの内容を「広告目的」で検閲し、ユーザーのプライバシーを侵害している」というのが、今回Facebookに対して集団訴訟を起こした原告側の言い分です。既にFacebookは2013年にも、ユーザー間のメッセージ内容をスキャンして得た情報を、そのユーザーに対するターゲティング広告に反映させていたことなどが問題視され告訴されていました。

しかしこれに対しFacebook側は、その行為が「電子通信プライバシー法によって容認された、通常の業務過程の範囲内にある例外的事例に該当する」ことを主張したものの、それも今回米国カリフォルニア州オークランドの連邦地方裁判所によって、その主張が棄却されたとのこと。また今回、連邦地方裁判官フィリス・ハミルトンはその理由に関して、「今回異議を申し立てられた行為がどのように通常の業務過程の範囲内に収まるのかを、Facebookは十分に説明することが出来なかった」ことを指摘しました 。

People pose with laptops in front of projection of Facebook logo in this picture illustration taken in Zenica

なお、23日(現地時間)に申し渡された判決では、Facebookは2012年10月に既にメッセージのスキャニングを中止したとしていたものの、実際にはコンピューターウィルスやスパムへの対抗策との名目で、メッセージ内容の分析を続けていたことも明らかにされました。

今回はたまたまFacebookが槍玉に挙げられる形になりましたが、これと同様の行為はおそらくネット上の至るところで行われているものと思われます。ネットの透明性、公平性、安全性、信頼性。たとえどれかが欠けていると疑わしく思っても、その利便さに負けて使い続けてしまう、我々ユーザー側の姿勢にももしかしたら問題があるのかもしれない。と、そんな風に改めて内省させられるお話でした。

[Reuters via BGR]