ソニー、高画質有機ELパネルを用いた小型・軽量の「片眼用ディスプレイモジュール」の開発を正式発表

これはまた非常に活用の幅が広そうで、実に興味を惹かれます。

Google Glassを始めとするいわゆる「スマートグラス」の分野は、当初の想定よりも遥かに暗雲立ちこめる先行きとなっているという話は、今や多くの人が一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。そのような中、17日、ソニーによって高画質な有機ELパネルを用いた「片眼用ディスプレイモジュール」の開発が正式に発表されました。

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画像右側のボックス部には、バッテリーなどが内蔵されている模様

さて、このディスプレイモジュールがGoogle Glassなどのスマートグラスと決定的に異なるのは、これが通常のメガネやサングラスなどの ”アイウェアに装着して使用する構造” を採用している点にあります。

また、「0.23型」という超小型の高精細有機ELディスプレイと、その高画質さを十全に活かす超小型光学ユニットの搭載により、装着者の視界を妨げることのない ”サブディスプレイ” として様々な有益な情報を表示させることを可能としています。

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サブディスプレイの表示イメージ図(上)とアイウェアに装着した際のイメージ図(下)

なお、装着者が重さや違和感などを極力感じることのないよう、わずか約40g(ディスプレイ表示部:約22g、その他:約18g)という小型軽量化を実現。さらには、英ARMの「Cortex-A7」ベースの演算処理チップを搭載しており、スマートフォン並みの演算性能を保有しているとのこと。

そのほか、この片眼用ディスプレイモジュールの利点として、簡単にメガネやスポーツサングラスなどへの脱着が可能な為、TPOに応じて気軽に付け外しができることや日常のファッションの中に取り入れやすいことが強調されています。

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スポーツ時のサブディスプレイの活用例

また、このディスプレイモジュールに採用されている有機ELは、0.23型という極めて小型なパネルにも関わらず「600×400」ピクセルの高解像度と「10000:1」以上の高コントラスト比、「sRGB比100%」という高い色再現性をも実現。加えて、画素配列に最適化を施すことで、ディスプレイパネルの開口率を大幅に向上させることにも成功したそうです。

そして、ディスプレイ表示部に搭載された超小型の光学ユニットは、その有機ELの高画質さを殺すことなく映像を投影することを可能としています。曰く、サブディスプレイのサイズ感は ”2m先の16インチディスプレイを見ている感覚” に近しいものとなっているとのこと。

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ちなみに、この片眼用ディスプレイモジュールの登場に合わせて、専用のソフトウェア開発キット(SDK)の提供も開始されるとのことで、開発者はこのデバイス上で単独動作するアプリや無線通信を利用してクラウドデータや各種インフラシステムと連携して動作するアプリなど、多種多様なソフトウェアを開発することが可能になります。

ソニーが明らかにしたところによると、このモジュールは2015年内にも量産開始を見込んでおり、スポーツやエンターテインメントなどの特定の用途向けのアイウェアを製造・販売するメーカーなどを筆頭に、多様なビジネスパートナーに対して幅広く提供することを計画しているとのこと。なお、CES 2015にてこのモジュールのデモ展示が行われることになる模様です。

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モジュールのディスプレイ表示部の構造

個人的にロードバイクを愛好する身としては、常にサングラス上に目的地までのルートや交通情報などを表示することも可能とするこのデバイスには、とても興味を惹かれます。是非とも、早い段階で製品化を果たしてくれることを切に祈ります。

[Sony Japan via エルミタージュ秋葉原]

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