もうコンセントは不要?空間を超えて電力を飛ばす技術「WattUp」がまもなく登場

現在、米国ラスベガスで開催中の国際家電見本市「CES 2015」ですが、今回はその会場で披露されている興味深い技術「WattUp」を取り上げてみます。これは、なんと6メートルも離れたデバイスへワイヤレスで電力を “飛ばす” ことが可能になるという技術です。

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「Qi(チー)」に代表されるように、充電ケーブルなどを用いない、ワイヤレス給電技術は既に実用化されています。しかし、そうした既存のテクノロジーでは専用の充電パッドの上にデバイスを乗せる必要があることから、例えばソファと台所を行き来しながらスマホの充電を行うといったような、完全なロケーションフリー送電は実現できていません。

▼既存のワイヤレス充電器の一例。台の上に乗せた近接状態でないと充電できない。

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米国のベンチャー企業Energous社によって開発が進められているWattUpは、BluetoothとRF波の技術を組み合わせることで、給電部から空間的に離れたデバイスに対して送電を行うことが可能とのこと。この技術を利用することで、ユーザーはあたかもWi-Fiに接続するかのような手軽さで、ワイヤレス充電を行うことが可能になるそうです。

以下は、WattUpのデモ映像。この映像が公開された昨年の時点では対応距離は15フィート(約4.6メートル)だったとのことですが、その後改良を進め、現在は20フィート(約6.1メートル)まで送電が可能になっているそうです。

また、他のPVでは車内やレストランなどの店舗内でWattUpを使ってワイヤレス充電を行っている様子が描かれています。

すでにコンシューマー展開に向けた準備を進めており、公式サイトによると、昨年12月にはFCC(米国連邦通信委員会)が規定する “Part 15” のテストも通過しているとのことです。

似たような空中伝送技術として、米国のOssia社が開発を進めている「Cota」がありますが(過去記事)、こちらは小型のモバイル製品に特化していることから、より汎用的な技術であるWattUpの方がインパクトという意味では大きいかもしれません(ただしCotaは100メートル離れても電力伝送が可能としていますが)。

人体への安全性や電波干渉などが課題になりそうですが、FCCのテストを通過しているという事はそのあたりにも一定の目処が立っているということでしょうか。いずれにしても、製品として世の中に登場する日が待ち遠しいものです。

[Energous via Extremetech]

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