ダイソン、全固体リチウム電池のベンチャー「Sakti」に約18億円の出資を発表

Pocekt-lintは15日(現地時間)、英ダイソンが1,500万ドル(約18億円)もの投資を、米国のスタートアップ企業「Sakti」に投資することを正式に発表したと伝えています。

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Saktiは、現在のバッテリーにおける主流となっているリチウムイオンバッテリーを置き換えることが期待される、「全固体リチウム電池」の開発を行っているベンチャー企業。既に過去にはGMなどの自動車メーカーからも大きな資金提供を受けており、大きな期待と注目を寄せられてきました。

今回の出資により、将来のダイソンのワイヤレス掃除機シリーズにおいてはSakti製の全固体リチウム電池「Sakti3」が搭載されることになるとのこと。創業者のジェームス・ダイソン氏はこの件について、「”バッテリー性能の大幅な向上” がもたらされるだろう」との見解を明らかにしています。

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ダイソン創業者、ジェームス・ダイソン氏

全固体電池とは、通常バッテリーに用いられる液体状の電解質の代わりに ”固体電解質” を採用することにより、従来的なリチウムイオンバッテリーと比較して飛躍的に大きなバッテリー容量を実現可能にするものです。ただし、その実現のためには、伝導特性や電解質界面の抵抗の改善などいくつもの越えるべき課題が指摘されてきました。

おそらくSakti3は、世界の中で ”最も製品化に近い全固体電池” の1つと言えます。具体的な製品化の時期については今回言及されませんでしたが、そう遠くない将来にもダイソン製品や自動車のバッテリーを始めとする多くのデバイスに実装されることに期待しても良いのかもしれません。

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SaktiのCEO、アン・マリー・サストリー氏

いずれはスマートフォンやタブレットなどのバッテリーも、全固体電池に置き換えられることになるのでしょうか。バッテリー性能の向上は、そのままシステム全体の性能向上にも直結する非常に重要な要素。Sakti3を筆頭に、全固体リチウム電池のいち早い実用化に期待です。

[Pocket-lint]

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