マイクロソフト、クラウドベースのゲーム配信システム「Kahawai」の概要を発表

Neowinは11日(現地時間)、米マイクロソフトが、”クラウドベースのゲームストリーミング配信システム” に関するホワイトペーパーを新たに公開したと伝えています。

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既に過去にも、「DeLorean」や「Outattime」といった名前で発表され続けてきたクラウド処理をベースにしたゲームのストリーミング配信技術ですが、今回「Kahawai」と再度名を改めて発表される形となりました。

以前に実際に行われた技術デモでは、実用に堪えない程の大幅な遅延が発生していましたが、このKahawaiにおいては、新たに2つの技術を導入することでその問題の改善が図られているとのこと。

1つ目の技術は、1フレームあたりのレンダリング処理における負荷の分担に関するもの。つまり、モバイルデバイス側では大まかな部分のみをレンダリングし、残りの詳細な部分のレンダリングはクラウド側が担当することになります。

そして2つ目は、フレーム補完に関する技術となります。伝えられるところによると、Kahawaiシステム下においては、端末側は連続したフレームの中から一部のみを抜粋してレンダリングし、クラウド側でそのフレーム同士の間を補完するようにレンダリングされたデータが端末側に送信されることになる模様です。

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スクウェアエニックスのゲームストリーミング配信サービス「DIVE IN」

なお、Kahawaiは既存のスマートフォンに広く実装されている「H.264」技術をベースにしているため、仮にシステムが実装されれば世界中の多くの端末上で利用することが可能になる見込みです。

かつて「250ms」もの遅延を生じさせていた段階から見れば、システムとしての完成度は飛躍的に高められたように感じられますが、残念ながら今回このKahawaiが製品化される時期やその計画の有無については明らかにされませんでした。

しかし一方では、既に米Nvidiaからは「GRID」(過去記事)、スクウェアエニックスからは「DIVE IN」(過去記事)というクラウドベースのゲームストリーミング配信サービスの提供が開始されているほか、ソニーからはいずれ「Gaikai」ベースの同様のサービスが提供されることが期待されています。

マイクロソフトの魂胆は定かではありませんが、ここ数年来ずっと温め続けてきた新システムを正式に世に送り出す機はいよいよ熟しつつある印象。先月には「Arcadia」なる謎のストリーミング配信サービスの開発スタッフの募集も行われており(過去記事)、そう遠くない将来の正式発表に期待しても良いのかもしれません。

[Microsoft(PDF) via Neowin]

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