「Ultra HD Blu-ray」の仕様策定が完了

AnandTechは13日(現地時間)、次世代物理ディスク規格となる「Ultra HD Blu-ray」の最終仕様の策定が完了したことを伝えています。

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このUltra HD Blu-rayは、近年加速度的に普及が進みつつある各種ストリーミング配信サービスへの対抗が意識されているとのことで、現状の配信サービスでは回線の帯域や品質などの観点から実現が困難な ”非常に高品質な映像品質” を実現されることを主眼においた規格となります。

名称が如実に示している通り、しばしば4Kと称される「Ultra HD(3840×2160)」解像度を正式にサポートしているほか、フレームレートの上限が引き上げられたり、新たな色空間規格「Rec.2020」にも準拠しました。これは従来のBlu-ray規格が準拠していた規格よりも、さらに広い色域と色深度の表現を実現させています。

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内側の小さな三角形が「sRGB」、外側の方が「Rec.2020」の色空間

具体的には、従来規格では8-bitだった色深度を「10-bit」へと強化。これにより最大で「10億7千万」もの色を表現可能になったほか、高画質を謳うBlu-rayにおいてすら時折散見されていた「バンディング現象」の発現を防止することにも繋がるとのことです。

なお、Ultra HD Blu-ray世代においては、従来のBlu-ray規格でも採用されていた「片面2層50GB」に加え、新たに「片面2層66GB」と「片面3層100GB」をその製品ラインナップに追加

さらに最新の圧縮コーデックとして注目を集める「HEVC(H.265)」をサポートしたことにより、「MPEG-4 AVC(H.264)」準拠の先代と比較すると、およそ2倍近い圧縮効率を実現しており、これまで以上に映像の品質と容量との ”トレードオフ” をより柔軟に設定・変更することが可能になった点も大きな進化と言えます。

画像・映像上に ”濃淡の縞” が発生する現象「バンディング」

次世代規格らしく十分に魅力的な仕様へと仕上げられている印象を覚えます。しかし、現在「4K」の世界は ”ハードウェアありき” な印象がどうにも拭い去れず、このUltra HD Blu-rayはそれを ”コンテンツありき” な状況へと好転させる為の土台作りといったところでしょうか。

4Kという言葉が(少なくとも国内においては)浸透しつつある現状や精力的に4Kを推進しようとする国内メーカーの動向を見るにつけ、いずれ国内市場ではこの新規格が普及することになりそうです。

[AnandTech via Neowin]

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