AMD、世界初のHBM搭載GPU「Radeon R9 Fury」シリーズを正式発表

米AMDは16日(現地時間)、「Radeon R9 Fury」および「Radeon R9 300」、「Radeon R7 300」シリーズのGPU製品を発表しました。

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今回発表されたM9 Furyシリーズは、”世界で初めて「HBM(High Bandwidth Memory)」を採用したGPUとなり、これまでブランドの最上位モデルに位置づけられてきた「R9 290X」よりもさらに上位に置かれることとなります。

Radeon R9 Furyシリーズ

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Fury Xのピーク演算性能は「8.6TFLOPS」に(R9 290Xは5.6TFLOPS)

今回発表されたFuryシリーズに属する製品は「Radeon R9 Fury X」、「Radeon R9 Fury」、「Radeon R9 Nano」、「Radeon R9 Fury X2」の計4モデル。どの製品も共通して、AMDとしてはおよそ2年ぶりとなる ”完全に新設計のアーキテクチャ” を採用したGPUコア「Fiji」を搭載しています。

Fury Xは水冷式のリファレンスクーラーを採用するシングルGPUカードにおける最上位モデルとなり、R9 290Xと比較して1.5倍のワットパフォーマンスを実現しているとのこと。搭載されるストリームプロセッサ数とトランジスタ数は、それぞれ「4.096」と「89億」へと増強されました。一方、FuryはFury Xの「空冷式」モデルとなります。

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Fury NanoはFijiのワットパフォーマンスの高さとHBMの省スペース性の恩恵を最大限に追求したようなモデルとなり、わずか「6インチ(約15cm)」という従来のローエンドGPUに匹敵するカード長でありながら、R9 290Xの「半分」の消費電力と「2倍」のワットパフォーマンスとを実現していることが、AMDによって強調されました。

なお、Fury X2は、Fijiを2つ搭載したデュアルGPUカードとして開発が進められているようです。ちなみに今回、全モデル共通して搭載されるHBMの容量については開示されていません。

以下はFuryシリーズの発売時期と販売価格。

販売価格 発売時期
R9 Fury X 649ドル 6月24日
R9 Fury 549ドル 7月14日
R9 Nano 未公開 今夏
R9 Fury X2 未公開 今秋

R9 300 & R7 300シリーズ

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R9およびR7 300シリーズは、全モデル共通して「DirectX 12」および「Vulkan」(過去記事)に対応を果たしています。また、それぞれAMDが「Virtual Super Resolution」「Frame rate target control」と呼称する機能が実装されているとのことです。

前者は、ディスプレイ解像度よりも高い解像度で描写した映像をダウンサンプリングして表示させることで、通常よりも高い解像感を実現する技術。一方で後者は、描写可能なフレームレート上限を制限することにより、消費電力と騒音を抑える技術となります。

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会場では、2基のFijiを搭載する小型PC「Project Quantum」も発表された

なお、採用されるGPUコアの詳細については開示されていませんが、基本的に全モデル共通でR200シリーズで使用されていたGPUコアが流用されていると見て間違いなさそうです

以下は、両シリーズ製品の販売価格と発売時期の一覧。

メモリ容量(GDDR5) 販売価格 発売時期
R9 390X 8GB 429ドル 6月18日
R9 390 8GB 329ドル 同上
R9 380 4GB 199ドル 同上
R7 370 4GB 149ドル 同上
R7 360 2GB 109ドル 同上

いよいよ正式発表されることとなりましたが、実際に国内に流通し始めるのがいつ頃のことになるかが気になるところ。

また、これまでの慣例を踏まえると、間違いなく ”ご祝儀” が大なり小なり上乗せされた価格に設定されることが予測されますが、AMDの日本法人には市場における理不尽な価格吊り上げに対する監視の目を強化して頂きたいところです。

追記(7月21日10時32分):一部製品名の誤表記を修正しました。

[PCWorld / Fudzilla[1][2]]

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