AMDの次世代フラッグシップGPU「Fury」シリーズの詳細スペック情報が流出

WCCFtechは9日(現地時間)、米AMDから近日中にも正式発表される見通しの次世代GPU「Fury」シリーズの詳細なスペックが、新たにリークされたことを伝えています。

記事60.1

「Fury X」とされるGPUの画像

今回、WCCFtechは、AMDの関係者筋を通じて、次世代フラッグシップGPUとなる「Fury X」および「Fury」の詳細なスペック情報を入手したとのこと。

以下の表は、Furyシリーズと現行フラッグシップモデル「R9 290X」の主なスペックを比較したものです。

Fury X
(水冷モデル)
Fury X
(空冷モデル)
Fury
(空冷モデル)
R9 290X
GPUコア Fiji XT Fiji XT Fiji Pro Hawaii XT
Stream Processors 4,096 4,096 3,584 2,816
GCN Compute Unit 64 64 56 44
ROP数 128 128 128 64
TMU数 256 256 224 176
GPUコア周波数 ≧ 1,050MHz 1,050MHz 1,000MHz 1,000MHz
メモリ容量 4GB HBM1 4GB HBM1 4GB HBM1 4GB GDDR5
メモリインターフェース 4,096-bit 4,096-bit 4,096-bit 512-bit
メモリ周波数 500MHz 500MHz 500MHz 1,250MHz
実効メモリ速度 1Gbps 1Gbps 1Gbps 5Gbps
データ転送速度 512GB/s 512GB/s 512GB/s 320GB/s
クーラーデザイン 水冷式
120mmラジエター
空冷式
軸流ファン×3
空冷式
軸流ファン×3
空冷式
送風ファン×1
演算処理性能 ≧ 8.6 TFLOPS 8.6 TFLOPS 7.2 TFLOPS 5.6 TFLOPS
TDP 300W 300W 275W 290W
GFLOPS / Watt ≧ 28.7 28.7 26.2 19.4

やはりその最大の特徴となる「HBM(High Bandwidth Memory)1」の性能に注目が集まりますが、表を見る限りでは全体的に非常に高水準なチップに仕上げられている模様。なお、Fury Xに関してのみ、それぞれ「水冷式」と「空冷式」のクーラーを搭載した2種類のリファレンスモデルが用意される見込み。性能に関しても冷却能力に余裕が生まれる分、前者の方がより高性能になるものと推測されます。

また、WCCFtechは、Furyシリーズに搭載される「Fiji XT」および「Fiji Pro」は、R9 290Xに搭載される「Hawaii XT」と比較して、全体的に大幅な進化を遂げていることを指摘。その最たる例が、ワットパフォーマンス。

Hawaii XTのワットあたりの演算処理性能が「19.4GFLOPS」であるのに対し、Fiji XTは「28.7GLOPS」以上と、最低でもおよそ「48%」も電力効率が高められています。そのほか、Fijiシリーズにおいては、ダイサイズを大型化させることで冷却効率を改善することに成功しているとのこと。熱密度が低くなったことで、従来よりもより効率的かつ効果的に熱を放散させることが可能になっているようです。

またFiji XTが、Hawaii XT比でダイサイズの面積を「25%」(※)ほど増大させた一方で、処理性能に関しては「50%」以上もの向上を達成している点にも注目すべきかもしれません。(※推測値)

記事60.3

2000年発売のATI製デュアルGPU「Rage Fury MAXX」

これまでの「Radeon」シリーズにおいては、「R9」というブランドがラインナップの最上位に位置していましたが、この「Fury」はさらにその上に位置する新ブランドとなります。まだ「ATI Radeon」時代に発売された ”規格外のデュアルGPU”「Rage Fury MAXX」を彷彿とさせるブランド名ですが、それだけにそのパフォーマンスには期待しても良さそうに思えます。

なお、Furyシリーズは、今月16日(現地時間)より米ロサンゼルスで開幕を迎える「E3 2015」において発表される見通し。今回の情報が ”本物” であるかどうかは、今から1週間後には明らかになっているはず。続報に要注目です。

[WCCFtech]

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