米クアルコム、次世代GPU「Adreno 5xx」シリーズを発表 -「Snapdragon 820」は来年登場

米クアルコムは12日(現地時間)、次世代GPU「Adreno 5xx」シリーズおよび次世代ISP(イメージシグナルプロセッサー)「Spectra」を正式に発表しました。

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クアルコムによると、Adreno 5xxシリーズは現行の「Adreno 4xx」シリーズと比較して、パフォーマンスと機能性の両面において大幅な向上を遂げているとのこと。また今回存在が明らかにされた「Adreno 530」および「Adreno 510」は、それぞれ「Snapdragon 820」と「Snapdragon 620 / 618」に統合されることも明言されました。

クアルコムは、シリーズ最上位モデルとなるAdreno 530の主な特徴についても開示。Aderno 530は、「Snapdragon 810」に統合される「Adreno 430」と比較した際に、消費電力を最大「40%」削減。また、グラフィック処理性能とGPGPUコンピューティングの双方において、最大「40%」のパフォーマンス向上を実現するとされています。

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そのほか、「OpenGL 3.1」や「AEP(Android Extension Pack)」、「OpenCL 2.0」に「Vulkan」を筆頭に、各種最新APIに対応するほか、「SVM(Shared Virtual Memory)」をサポートすることにより64-bit CPUコアとの協調処理における効率性を改善している模様です。

さらに「H.265/HEVC」コーデックをサポートしており、4K(3840×2160)解像度の映像をHDMI 2.0ポートを経由して、ディスプレイやモニター上に表示させることも可能にしている上、新たに「Rec.2020」規格をサポートすることで色再現性も向上させています。なお、改善された「EcoPix」および「TruPalette」機能により、バッテリーライフの改善と画質の向上を実現しているとのことです。

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また今回、同時に発表された最新ISPとなるSpectraについても、多くの情報が開示されました。Spectraは、フロントカメラ1基とメインカメラ2基までの最大「3基」のカメラモジュールをサポートしており、シャッターラグなしに2500万画素までの画像を30fpsの速度で処理することを可能にしている模様。

そのほか、次世代の「コンピュテーショナルフォトグラフィ」(コンピューター演算に基づく新しい写真・映像処理の分野)に対応するべく、ハイブリッドAF(オートフォーカス)対応へのフレームワークや複数のセンサー類との協調を実現するアルゴリズムを実装。さらには、最新のインターフェイス規格「MIPI C-PHY」に対応するほか、前世代製品と比較して省電力性能や低ノイズ化などを実現しています。

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GPUとISPそれぞれにおいて、次世代コンピューター技術に適合するための工夫や機能が施されていることが明らかにされており、そのパフォーマンスには期待しても良さそうです。

なお今回、Snapdragon 820を搭載した製品は2016年上半期中に登場することがクアルコムによって明言されており、ここ最近大きな関心を集めていた「Snapdragon 820が年内にも登場する」という噂が、公式に否定されることとなりました。

[Qualcomm via Phone Arena]

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