AMD「Zen」アーキテクチャ、登場時期は早くとも2016年第4四半期に?

DigiTimesは10日(現地時間)、米AMDの次世代x86アーキテクチャとなる「Zen」ベースの製品の登場時期は、早くとも2016年第4四半期になる見込みと伝えています。

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マザーボード業界筋は、この発売スケジュールは、Zenアーキテクチャに採用される米Global Foundries製の「14nm FinFETプロセス」の生産歩留まりの低さなどに起因していることを指摘しており、いわゆるファブレス企業であるAMDとしてはファウンダリで生じた不具合の煽りをもろに受けてしまった形となるようです。

また、今回伝えられる登場時期は “最良のケース” とされており、最悪の場合には2017年以降へと更に計画がずれ込むことにもなりかねませんが、登場が遅れれば遅れた分だけ市場での巻き返しに苦労することになるため、もし今回の情報が事実だとするならば、AMDとしては非常に苦しい状況に追い込まれつつあると言えるかもしれません。

なお、Zenにおいては現行最新のx86アーキテクチャ「Excavator」と比較して40%も高いIPC(Instructions Per Clock)を実現させるとともに、同社初となる “1つの物理コアで複数のスレッドを処理可能にする” 機能の「SMT(Simultaneous MultiThreading)」が導入されるほか、キャッシュ周りの性能改善も実現されることが公式に明らかにされています(過去記事)。

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そのほか、今年3月にはAMDの上級副社長によって、サーバー市場向けのZenベースのCPU製品が2016年内に投入されることが明言されていましたが(過去記事)、一方で現在までにコンシューマー市場向けのZenベースの製品の登場時期については明言されていません。

AMDにとってはサーバー市場の方がより重要な意味を持つものと思われることに加え、同社の同市場向けのCPU製品には既に “時代遅れ” とも言えるアーキテクチャが採用されている現状を踏まえると、サーバー市場向け製品のリフレッシュはまさに急務と言えるのではないでしょうか。それを思うと、コンシューマー向けのZen製品は、2016年内に投入されないのかもしれません。

しかしながら今回の情報も裏を返せば、今後Global Foundriesの半導体製造における問題点が解消されれば、2016年第4四半期よりも前に登場する可能性が残されていることを意味しているようにも思われます。希望的観測にすがりつつ、色好い続報に期待したいところです。

[DigiTimes via WCCFtech]

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