iPhone 6s「変わったのは、そのすべて」? ―違いまとめ

昨日発売された「iPhone 6s」シリーズ。デザインこそ「iPhone 6」と同等の外観となっていますが、その機能では多くの違いを見ることができます。今回は、iPhone 6sの進化した部分をまとめていきたいと思います。

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目次

  1. 「3Dタッチ」iPhoneにプレス感を
  2. 「Touch ID」もっと一瞬でロック解除
  3. カメラが一丁前に
  4. 「Ion-Xガラス」「7000シリーズアルミニウム」採用、もう曲がらない?
  5. とにかく速い!通信速度はドコモに軍配
  6. 「変わったのは、そのすべて。」の意味

「3Dタッチ」iPhoneにプレス感を

iPhone 6sに新搭載された3Dタッチ機能は、同端末の大きな特徴の一つです。これまでのマルチタッチに加え、押し込む強さを2段階で感知した操作ができるようになっています。「MacBook」シリーズをお持ちの方はトラックパッドがiPhoneのディスプレイに搭載されたとイメージするのがよいかもしれません。

iPhone 6sは、3Dタッチ機能のお陰でこれまで行ってきた動作の多くを省略できるようになっています。3Dタッチの操作性をためした動画はすでに数多く公開されていますが、その中の一つをご紹介します。

iPhone 6sでは、画面の左隅を強く押し込み右にスライドすることで、マルチタスク画面に移行することができるようになっています。また、ホーム画面上でアプリアイコンを強く押すと、アプリの機能一覧が表示されアプリを起動せずに、アプリで行いたい機能を直に起動したり、メールやメッセージアプリ、ブラウザなどで表示される文中のリンクを強く押して、その画面を表示したままリンク先のプレビュー画面を表示したりすることもできます。

iPhone 6sでは、気になるものを強く押すことで、その中身を覗けるようになっているのです。

動画の1分25秒からは、キーボード上で指を押し込みスライドすることで細かいカーソルの移動が可能になっていることが確認できます。3Dタッチは、指でのタッチ操作で起きやすい誤操作を防ぐ役割も果たしています。

「Touch ID」もっと一瞬でロック解除

iPhone 6sでは、Touch IDの認識速度が大幅に向上しています。「iPhone 5s」、6、6sのTouch IDの認識速度を比較した動画が公開されていたのでご紹介します。

一番右端のiPhone 6sは、ほとんどホームボタンに触れたと同時にロック画面が解除されている様子が映されています。この動画では、個人差があるように見えてしまいますが、下の動画でも、一瞬でロックが解除される様子が分かるかと思います。

カメラが一丁前に

iPhone 6sでは、iSightカメラが約1200万画素、FaceTimeカメラが約500万画素に向上しています。また、4K解像度の動画撮影にも対応し、iPhone 6s Plusでは光学式手ぶれ補正も備えています。

iPhone 6sでの4K動画撮影を試した動画を一つご紹介します。

こちらの動画では、iPhone 6sを固定して撮影した映像と、手に持って撮影した映像が収められています。固定している場合は、非常に綺麗に撮影されていることが分かりますが、固定していない場合や動きがあるときは、滑らかに捉えることができておらず、映像の綺麗さがかえって目を疲れさせるような印象を持ちます。

こちらの動画は、iPhone 6sと6s Plusの4K動画撮影を比較したもので、6s Plusでは光学式手ぶれ補正がしっかりと機能していることが分かります。4K動画撮影が可能になっただけに、6sが光学式手ぶれ補正に未だ非対応であることが悔やまれます。高画質になればなるほど手ぶれや動きに強くなることが求められていきそうです。

iPhone 6sでは、FaceTimeカメラも進化しており、画面全体を光らせる「Retina Flash」機能が追加されています。

FaceTimeカメラでの撮影は、比較的近距離での撮影になることが想定されるため、大画面をいかしたフラッシュであれば均等に顔に光が届き暗所でも自然な自撮りが可能になりそうです。

「Ion-Xガラス」「7000シリーズアルミニウム」を採用、もう曲がらない?

iPhone 6sシリーズでは、画面の保護にゴリラガラスではなく、Ion-Xガラスが採用されています。Ion-Xガラスは「Apple Watch Sport」にも採用されており、軽量さと強度を合わせ持ったガラスです。また、筐体素材にもApple Watch同様7000シリーズアルミニウムが採用されており、端末の強度が図られています。

iPhone 6では、大型化したことにより筐体を曲げてしまう強者が続出し、アップルは対応に追われることとなりました。また、割れた画面のままiPhoneを使用するユーザーを見ることも珍しくありません。

iPhone 6sでは上述した素材の変更により強度の向上が図られています。しかし毎年恒例ながら、早くもiPhone 6sの画面を割ってしまったユーザーが今年も現れています。

かく言う筆者も、iPhone 6s発売の1週間前に裸使用の5sを落として割ってしまい(泣)、修理に追われるはめになりました。みなさんもお気をつけください。

とにかく速い!通信速度はドコモに軍配

iPhone 6sシリーズでは、LTE-Advanced(カテゴリー6)を含む総計23のLTEバンドに対応。下り最大300Mbpsと従来の2倍の通信速度に対応しています。Wi-Fiでは2×2MIMOに対応し、同じく従来の2倍となる最大866Mbpsの通信が可能になっています。

しかしながら、国内キャリアではそれぞれで最大速度が異なり、NTTドコモで最大262.5Mbps、KDDIで最大225Mbps、ソフトバンクで最大187.5Mbpsになります。

これらはもちろん理論値ですが、日刊SPA!やgooスマホ部の調査によると、やはり理論値で上回るドコモが安定して高速な速度を記録しているとのことです。

公開された実測値は以下の通り。[日刊SPA!][gooスマホ部]

NTTドコモKDDIソフトバンク
東京
山手線全駅平均
43.45 Mbps35.80 Mbps34.52 Mbps
大阪
主要18駅平均
75.26 Mbps33.45 Mbps35.60 Mbps

東京は日刊SPA!、大阪はgooスマホ部による調査ですが、どちらも「RBB TODAY SPEED TEST」を使用しています。

キャリア間のスピード勝負ではドコモが大差で1位となり、KDDIとソフトバンクはほぼ同じ通信速度で引き分けといった結果になっています。

各キャリアは次世代LTEの対応地域を都市部以外にも拡大していく見通しで、日本各地で高速になったiPhone 6sの通信を体感できるようになりそうです。

「変わったのは、そのすべて。」の意味

ここまでiPhone 6sの主な変更点をまとめてきました。

デザイン面では新鮮味がないだけでなく、若干肥大化し少し重くなったiPhone 6sですが、その内部ではソフトウェアだけでなくハードウェアの進化も感じることができる端末に仕上がっています。

アップルは少し鼻に付くような文句を添えて新製品をアピールすることで知られていますが、iPhone 6sシリーズでは「唯一変わったのは、そのすべて。」という謳い文句が添えられています。発表直後は「はあ?」といった反応が散見され、ネット上では「驚きの驚きのなさ。」という秀逸な返しのフレーズまで登場しました。

しかし、実際にiPhone 6sに触れた人は、これまでのiPhoneとはまったく異なる印象を抱いたと思います。単純なスペックアップという変化ではなく、3Dタッチという操作性の変化が加えられた意義は大きく、iPhoneを再定義したと言っても過言ではないのです。

アップルは、ソフトウェアのためにハードウェアがあると考えており、3Dタッチの搭載によりそのすべてが変わったと謳っているのではないでしょうか。

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