クアルコム、「Quick Charge 3.0」を発表 ―従来より大幅に給電効率を改善

米クアルコムは16日(現地時間)、最新の急速充電技術となる「Quick Charge 3.0」を正式に発表しました。

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クアルコムによって開発された急速充電技術としては “第3世代目” にあたるQuick Charge 3.0は、充電速度ならびに給電効率の双方において現行技術を上回っていることが、今回クアルコムによって強調されました。

具体的には、「Quick Charge 1.0」比で最大2倍の充電速度を実現するほか、「Quick Charge 2.0」比では最大27%充電速度を向上させつつも電力損失を最大45%削減したことにより、最大38%ほど優れた給電効率を実現したとされています。

その結果、一般的なスマートフォンにおいては、わずか35分ほどで完全放電状態からバッテリー容量の80%までを充電することが可能になり、Quick Chargeを利用せずに充電した場合と比較してその所要時間はおよそ3分の1へと短縮されたとのことです。

「Qualcomm WiPower」のデモ映像

なお、この顕著な進歩は、「Intelligent Negotiation for Optimum Voltage (INOV)」と呼ばれる “最も効率よく急速充電を実行するために最適な電力レベルを自動で決定する新技術” の存在と深く結びついており、これによりQuick Charge 3.0をサポートするデバイスにおいては従来以上に効率的な給電が可能になりました。

また、従来より遥かに柔軟な電圧への対応も実現。Quick Charge 2.0においては5V、9V、12V、20Vの計4つの電圧に対応していましたが、新たにQuick Charge 3.0では3.6Vから20Vの間において “200mV刻み” で様々な電圧に対応することが可能になったとされています。

そのほか、この新技術は「Snapdragon 820 / 620 / 618 / 617 / 430」で利用可能となるほか、実際に製品が登場するのは2016年以降のことになるようです。

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次世代「Qi」では、ワイヤレス給電ながらも高速な充電が可能となる模様

近年のスマートフォン関連技術において発展目覚ましい分野の1つと言える「急速充電」ですが、まだまだ進化の余地は残されていたようで今後の更なる発展にも期待が高まります。

また、同じく発展著しい「ワイヤレス給電」技術の代表格とも言える「Qi」ですが、その次世代規格においては “ワイヤレス急速給電” を実現することが既に発表されており(過去記事)、“金属素材製のスマートフォン対応” の最新ワイヤレス給電技術「Qualcomm WiPower」(過去記事)と併せて、対応製品のいち早い登場に期待を寄せたいところです。

[Qualcomm via Phone Arena]

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