米クアルコム、機械学習によるアンチマルウェア技術「Smart Protect」を発表

米クアルコムは31日(現地時間)、同社の提供する機械学習プラットフォーム「Zeroth」(過去記事)を活用した最新のアンチマルウェア技術「Smart Protect」を正式に発表しました。

記事1.1

プレスリリースによると、Smart Protectは、Zerothと呼ばれる機械学習プラットフォームを活用した最初のセキュリティアプリケーションとして開発されており、常時デバイス上で “機械学習” することにより、リアルタイムで “zero-day(まだ対策が講じられていない)マルウェア” を検知し、ユーザーがその被害に遭うことを未然に防いでくれるとのことです。

また、クアルコムはこの新技術のAPIをOEM各社に対してもオープンにしているほか、既にAVASTやAVG、Lookoutなどのメーカーと協力して開発を進めており、これら3社の提供するセキュリティソフトにおいてもSmart Protectの機能が利用可能となる模様。Smart ProtectのAPIを組み込むことにより、通常よりも高いセキュリティ性能の実現に繋がることが強調されています。

記事1.2

クアルコムの提供する機械学習プラットフォーム「Zeroth」

そのほか今回、Smart Protectは、超音波式の指紋認証技術「Sense ID」(過去記事)や “スピアフィッシング(targeted attack)” 対策となるハードウェアベースのセキュリティ技術「SecureMSM」などとともに、「Qualcomm Haven」と呼ばれる総合セキュリティソリューションの一角を形成する技術となることも明らかにされました。

なお、このSmart Protectはデバイスのセキュリティ性能とパフォーマンスおよびバッテリーライフとを高い次元で両立することも謳われており、「Snapdragon 820」に初めて実装される形で2016年内にも実際の製品として市場に供給されることになる予定です。

記事1.3

超音波によりディスプレイ部すらも指紋認証センサーとして機能させる「Sense ID」

近年、スマートフォンやタブレットと言ったモバイルデバイスに個人情報などの重要なデータが蓄積されるようになってからというもの、携帯端末をターゲットにしたマルウェアやウィルスなどへの対策が非常に重要視されるようになりましたが、その多くはソフトウェアのみで対策されていたように思われます。

このSmart Protectはソフトウェアに加え、さらにハードウェアによる機械学習の力も借りることでセキュリティ性能を1つ上の次元まで引き上げることを狙ったものとなりますが、現時点ではその実力は未知数と言えます。いずれにせよ、Snapdragon 820はパフォーマンスのみならず、セキュリティ性能にも期待して良さそうです。

[Qualcomm via 9to5Google]

コメント投稿