クアルコム幹部、「Snapdragon 820」がクアッドコアとなる削減理由を語る

MyDriversは17日(現地時間)、米クアルコムの幹部が「Snapdragon 820」に搭載されているCPUコア数が4つとされた理由を語ったと伝えています。

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現在、クアルコムが誇る最新のフラッグシップSoC「Snapdragon 810」は計8つのCPUコアからなるオクタコアSoCである一方で、2016年第1四半期中にも登場する見込みのSnapdragon 820においては、CPUコアの数がその半分へと削減されることが既に判明しています。

その決定を下した背景には、同社の掲げる目標がユーザーエクスペリエンス(UX)や製品の品質を追求することにあり、プロセッサのコア数にこだわることではなかったことや、性能および電力効率を最適化した自社開発の次世代CPUコア「Kryo」ならば、4コアで十分にあらゆる処理を実行することが可能といった事情が存在していることが、今回明らかにされました。

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また、Snapdragon 820においては、マルチスレッドの処理効率の向上やCPUコア以外のあらゆるパーツの最適化を図るとともに、とりわけシングルコアおよびシングルスレッド性能の向上に注力したとされていますが、先日にはSnapdragon 820のパフォーマンスおよび電力効率は、ともに “Snapdragon 810の最大2倍” に達することが公式に明言されています(過去記事)。

そのほか、クアルコムによると、他の多くの多コアSoCのように低性能・低消費電力のCPUコアを用いてSoCのコア数を増やすよりも、少数個の高性能なCPUコアから構成されるSoCの方が全体的なパフォーマンスは高いものとなるほか、「Hexagon 680」や「Spetra」のような新技術(過去記事[1][2])を実装したことで、全体的なUXも向上させることに成功しているとのことです。

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「Kryo」では、Snapdragon 810の2倍の性能および電力効率を実現することが謳われる

今後モバイルデバイス向けのソフトウェアやアプリがより一層マルチコア(マルチスレッド)処理に最適化されていくとするならば、より多コア化を進めていくべきなのかもしれませんが、少なくとも現状においては、シングルコア(シングルスレッド)処理性能を最優先で向上させた方が実使用上のパフォーマンスはより優れたものになるということなのでしょうか。

いずれにせよ、これまでの発表を振り返る限りでは、Snapdragon 820がここ数年でも屈指の高性能かつ高機能なチップとして開発されていることだけは間違いなさそうです。

[MyDrivers via GizmoChina]

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