ケンブリッジ大学、「リチウム・空気電池」の実用レベル試作品の開発に成功

英ケンブリッジ大学は29日(現地時間)、「リチウム・空気電池」の実用レベルの試作品を完成させたことを発表しました。

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リチウム・空気電池は、リチウムと酸素の化学反応により電力を生成するバッテリーです。現在主流となっている「リチウムイオン電池」の後継技術として実用化が期待されている次世代バッテリー技術の1つであり、蓄電池への貯蔵を必要としないことから時に “究極のバッテリー(ultimate battery)” と称されることもあります。

リチウムイオン電池を遥かに凌ぐ単位触媒重量あたりの電気容量を実現する一方で、エネルギー利用効率に代表される幾つかの技術的な課題に阻まれ、これまで実用化の目途は立っていませんでした。

しかし今回、ケンブリッジ大学が開発に成功した実用レベルの試作品は、非常に優れたエネルギー密度に加え、90%を超えるエネルギー利用効率および2000回以上の再充電能力を兼ね備えているとのことです。ただし、未だ多くの改善点が残されており、実用化は最短でも10年先のこととなるようです。

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なお、今回の試作品においては幾つかの技術的な躍進が見られますが、炭素と多くの添加剤から作成された非常に多孔質かつ毛羽立った構造の電極はその最たる例とされています。

残念ながらリチウム・空気電池の実用化はまだしばらく先のこととなるようですが、これまでに研究や開発が報告されてきた数多くの次世代バッテリー技術のうちどれか1つでもいち早く実用化され、長く停滞の続くバッテリー分野に革新がもたらされることを祈るばかりです。

[University of Cambridge via TechRadar via KitGuru]

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