レビュー:新しいMagic Trackpad 2を試す

つい先日、iMacシリーズのリニューアルと共に3つの入力機器が一気に刷新されました。Apple Wireless Keyboard のリニューアルは前々から噂されていましたが、新型MacBookから採用された「Force Touch」こと感圧タッチトラックパッドが登場したことで、Magic Tracpadも「2」の名を冠して堂々とリニューアルされたことは、トラックパッド愛用者にとっては嬉しいニュースです。

 

良くも悪くも、3つの新機種のうちネット上を賑わせているのは Magic Mouse 2 。今回の刷新で、キーボード・マウス・トラックパッドのいずれも内蔵充電池方式になり、Lightning ケーブルを通じて内蔵バッテリーの充電を行う方式に変わりました。デザインをこだわったためか、Magic Mouse 2 は充電端子が本体下部にあるために、充電中はマウスを裏返し状態しておく必要があるので利用できないという仕様です。なんというアップルらしいエピソード。マウスは捨ててしまえというお告げなのでしょうか。ちなみに、キーボードとトラックパッドは充電中も難なく使えるのでご安心を。

hero_large

宣伝上では「電池を使わないのでエコロジー」と謳われていますが、エネループを代表する長寿命充電池が一般的になった昨今、一体どれくらいエコであるのかは謎なところです。むしろ内蔵バッテリーの寿命を考えると悩ましく、満充電の電池さえ用意しておけば良かったという点では前機種のほうが個人的には利便性が高いと感じています。

初めからネガティブ寄りの話題が続いていますが、新製品である Magic Tracpad 2 は間違いなく大きな刷新です。早速、新しい Magic Trackpad 2 の使い心地を見ていきましょう。

利用には OS X 10.11 El Capitan が必須

Apple Online Storeで発注をしたのは発売すぐの夜中3時(JST)過ぎのこと。中一日をあけて荷物を受け取り、Bluetoothで難なくペアリングが完了しました。この辺りのスムーズさはMacならでは。

pair

続いて、環境設定からトラックパッドの設定を行います。ところが、タップのみでクリックする設定が効かず、さらに、マルチタッチ機能も無反応。一方で、深押しすると感圧フィードバック&クリック動作が返ってくるのでちゃんと認識はしていることは間違いありませんでした。

一体何が起きたのか!?と焦りつつも、記憶の中で OS X 10.10 にアップデートが届いていなかったことを思い出し「もしや!」と思って説明書をみると「OS X 10.11以降にアップデートしてください」とのこと。興奮ばかりに気を取られて、動作環境を完全に見落としてました。入力機器の利用にOSアップデート必須というのもこれまた Mac ならではといったところでしょうか。とりあえずは初期不良でなくて安堵。

そういえば、アップル製品で久しぶりに紙の説明書を見たような気がします。

el captain

OS X 10.11 El Capitan ではソフトウェア上の動作問題が多数報告されているので、El Capitan にアップデートするか否かをこの原稿を書いている最中にも迷っている状態です。流石に作業用のメインマシンをアップデートするわけには行かず、MacBook を人柱対象とすることに。OSアップデートをしながら、とりあえず外観や触り心地を中心にまずはレビューしてみたいと思います。

ちなみに、El Capitan へのアップデートを最も躊躇させる理由は「MS Office 2016」のクラッシュ問題。Office 2016 からは Mac との相性が極めて良くなり、Windows 環境でなくても MS Office を難なく利用することができるようになりました( Excel の一部は除く)。そんなことから、MacBook Pro におけるトラックパッドの快適さに所以して、メイン機が Windows から Mac になったほどですが、流石に仕事に支障がでるであろう MS Office を無視できず、マイクロソフトの強さをこんなところで感じました。フリーの Office ソフト / Googleドキュメントでは乗り越えられない壁があるものです。

なお、13日時点ではマイクロソフトから次のようにアナウンスされており、アップルと連携して問題解決に取り組んでいるとのことなので、更新プログラムが待ち遠しいですね!

OS X 10.11 El Capitan を使っている Office ユーザーの場合、この更新プログラムを適用しても問題は解決しません。 現在、Apple と協力して、OS X 10.11 El Capitan の次回の更新プログラムで解決できるように準備しています。
https://support.office.com/ja-jp/article/Having-trouble-with-Office-for-Mac-on-OS-X-El-Capitan-4dc92cb5-57d1-43d3-aec7-6076b0da547f?ui=ja-JP&rs=ja-JP&ad=JP

表面ガラス加工でMacBookシリーズと同様にスムージー

さて、Magic Tracpad 2 で大きく変わったのは次の5点です。

  • 公称、29% のタッチ面積拡大で 16:9 ワイド画面にフィット(前機種比)
  • 表面ガラス加工で MacBook シリーズと同様の手触り感を実現
  • 本体表面カラーが白色に変更
  • 充電池による駆動
  • Force Touch(感圧タッチトラックパッド)による、擬似的なフィードバックの再現

magic_track_pad_2

本体にはLightningケーブルが付属する / 右側は助けられた説明書

Force Touch に慣れるか否かは MacBook 12inch が発売された際に散々語り尽くされましたが、個人差はあるものの数時間使えば慣れるレベルです。MacBook Pro ではスリープ復帰時の不安定さなどが極稀に起こりますが、レビュー時点では特に症状は発生していません。物理的には押し込んでいないのに、内蔵モーターの反応によってあたかも押し込んだかのように反応が返ってくるのは何度触っても不思議なものです。フィードバックの強弱も設定できるので、軽いフィールを好む方から強いフィードバックを望む方まで幅広く対応できます。

表面は MacBook シリーズと同様に薄いガラス板が貼られており、手汗に関わらずスムーズなタッチ感覚を与えてくれます。Mac といえばこのトラックパッド!と言われる大きな所以がこの「ガラス加工」にあるだけに、今回の変更はまさに Good と評価せざるを得ません。もちろんマルチタッチとOS・アプリとの親和性は従来モデルと同じく快適です。この親和性もあるからこそ、Mac(のトラックパッド)を選ぶ大きな理由の一つです。

magic_track_pad_2_001

縦に小さく・横に長く / 見た目は新型の方が大きく見え、白色が気持ち良い

さらに従来モデル比で29%もタッチ面積が拡大され、トラックパッド自体の縦横比が16:9に近づきました。このことで、4K&5K iMac などでピクセル数を優先する表示(設定では「スペースを拡大」と呼ばれる)をしているユーザーにとっては、幅広い画面をより快適に操作できるようになりました。従来機がほぼ1:1の比率であったのに対して細かい作業がしやすく(※カーソル移動量に対して、タッチパッド上での実移動面積を増やす事ができるため)、フォトレタッチなどでも軽い作業であれば苦になりません。

従来モデルでもトラックパッドで Photoshop 関連作業を楽々こなしつつ、マウスは完全に使わない管理人としては、より快適になった気分です。メタル素材と比較するとどことなく高級感があり、実際の重量も増えたことで重みがあり安定した感じがします。質的な統一感としては iPhone / iPad に近づいたような印象を受けました。

magic_track_pad_2_002

Magic Tracpad 2 では、従来モデルよりも傾斜が緩やかになっているのも特徴です。横方向の移動量が増えたことで手首にかかる負担を減らすために緩やかな傾斜になったものと思われますが、しばらく使っていても違和感などは感じません。

トラックパッド愛用者で El Capitan 導入済なら間違いなく買いアイテム

1回の充電で約1ヶ月、ヘビーユーザーであれば3週間程度と考えると充電の手間というのは、従来モデルとの差を意識させられることはほとんど無いものと思われます。Mac ユーザーの中では MacBook シリーズを愛用しているが故にマウスを使わないという方も多数いらっしゃると思いますので、トラックパッド愛用者・常用者であれば間違いなく買いアイテムです。

自宅でも職場でも、固定した環境で作業する際には外部トラックパッドはほぼ必須ともいえる周辺機器だけに、買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。タッチパッド全域で感圧フィードバックを得られるのも従来との大きな違いです。ガラス素材の滑らか加工と合わせて、快適な Mac 環境を整備してみてはいかがでしょうか。

[Apple公式サイト]

コメント投稿