日本経済新聞は19日、パナソニックが2017年度までに有機ELテレビを国内で発売する計画をしていると報じています。

報道によると、パナソニックは韓国LGから有機ELパネルを調達し、65インチの大型モデルを富裕層向けに発売する計画とのことです。現在国内では、LGグループのみが有機ELテレビの販売を行っています。

パナソニックはかつて、ソニーと共同で有機ELテレビの開発を進めてきたことが報じられていましたが、パネルの耐久性や生産コストの問題から商用化には至らず、ソニーとの提携も解消されていました(過去記事)。その後もパナソニックは独自に有機ELテレビの開発を続けていたものとみられ、計画しているモデルの有機ELパネルは先進するLGから調達するものの、パナソニックが開発する画像処理技術を活用することでLGなど他社製品との差別化を図りたい考えです。

パナソニックはこれに先立つ10月末に欧州市場に向けて、4K(3840×2160)解像度に対応した65インチの有機ELテレビ「TX-65CZ950」を発売しています。

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パナソニックが欧州で発売した有機ELテレビ「TX-65CZ950」

TX-65CZ950の有機ELパネルの製造元はおそらくLGと予測されますが、公式には明らかにされていません。独自開発の画像処理エンジン「4K Studio Master Processor」の搭載や、HDR技術の対応で特徴を打ち出しています。発売価格は65インチで9999ユーロ(約132万円)と高価ながら、画質の高さで一定の評価を得たといいます。

これを受けてパナソニックは、冒頭でもお伝えした通り国内でも65インチの有機ELテレビを発売する計画で、高級機種として富裕層向けに100万円程度での販売を考えているとのことです。

パナソニックのテレビ販売は、2010年度をピークに大幅に減っていましたが、国内の薄型テレビ市場は東京オリンピックに向け需要が強まる見通しとなっています。パナソニックは、高級機種を全面に打ち出す戦略で、その需要に応えたい考えのようです。

[日本経済新聞]
[パナソニック]