アップル、「iCloud」バックアップの強化を計画か ―アップルでさえも解除不能に?

Financial Timesは25日(現地時間)、米アップルが「iCloud」バックアップにおける暗号化機能の強化を計画していると伝えています。

125 iPhone with passcode

現在FBIとアップルは、先日米カリフォルニアにて発生した銃乱射事件に端を発した端末ロックの強制解除要請を巡り、激しい対立を繰り広げています。

FBI側がパスワード認証に規定回数以上失敗した場合に端末内のデータが自動で消去されないように変更することに加え、法執行機関などがデータにアクセスできるようにする配慮を要求していることに対して、アップルは「iOSおよびiOSデバイスのセキュリティ性を大きく危険に晒す」として強烈に反抗しました。

9to5Macによると、一連の流れを受けて、現在アップルはiCloudバックアップにおける暗号化機能をさらに強固なものへと改良することを計画しているとのことです。

125 FBI vs Apple

既に実装されている暗号化機能においては、解除キーはアップルによって保有されることになりますが、改良版においては端末そのものに解除キーを紐付けることにより、アップルでさえも暗号を解除することが不可能になるとされています。

ただしこれが実現した場合、万が一ユーザーがパスワードを紛失してしまえば、セキュリティロックを解除する術が失われてしまうという別の危険性が増すことにもなります。

また、iPhone本体のセキュリティ性能を向上させる計画も同時進行しているようで、ハードウェアレベルでこのセキュリティ強化が実現される模様です。詳細については不明としつつも、無効なパスコードを用いてファームウェアのアップデートが行われた際には、ストレージ内のデータが自動で消去されるようになる可能性があると9to5Macは指摘しています。

なお、グーグルやマイクロソフト、Facebook、Twitterなど米国の大手企業はこぞってアップルの立場を支持する声明を発表していますが、セキュリティとプライバシーという非常に身近で重大なテーマを巡る大闘争は、まだしばらく続くこととなりそうです。

[Financial Times via 9to5Mac]

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著者

有福 志隆

有福 志隆

2014年10月1日より、縁あってGGSOKUメインライターに正式に就任。ここ最近は、スマートフォンやタブレットを始めとするガジェット類全般から、各種周辺機器にデジタルカメラ。果ては自作PCパーツやソフトウェア類にまでも食指を動かすに至る始末。イロモノ・キワモノガジェットもこよなく愛する、興味と好奇心の赴くままに生きる元人力車夫。2015年元日より、Twitterアカウント開設。

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