米国司法省、係争中の「iPhone 5c」の端末ロック解除に成功したことを発表

The New York Timesは28日(現地時間)、連邦捜査局(FBI)と米アップルとの間で係争中の「iPhone 5c」について、同社の協力なしに端末ロックの解除に成功したことが、米国司法省より発表されたと報じています。

135 FBI vs Apple

先日米カリフォルニアにおいて発生した銃乱射事件の容疑者が所持していたiPhone 5cを巡り、端末のロック解除を要求するFBIとその要求を真っ向から拒絶するアップルとの間で、ここ何週間にも渡り激しい対立が繰り広げられてきました。

しかし米国司法省は今回、アップルの協力を得ることなく件のiPhone 5c内のデータにアクセスすることに成功したと発表。既にFBIはアップルに対する訴訟を取り下げており、プライバシーとセキュリティを巡る公的権力と世界的な私企業との争いは一先ずの決着を見せることとなりました。

なお今回、司法省が発表した声明文の中ではどのようにして端末ロックの解除に成功したかについては言及されませんでした。一方で、先日にはイスラエルのソフトウェア企業CellebriteがFBIと1万5000ドル(約170万円)で契約を交わした可能性も指摘されていましたが、現時点においてその真偽の程は明らかにされていません。

135 Cellbrite logo

ソフトウェア企業のCellbriteが端末ロックの解除に協力か

あらゆる手を尽くして念願のデータを入手するに至ったFBIを勝者とみなすか、はたまた公的な圧力に屈することなく自身の信条を守り通したアップルを勝者とみなすかは人それぞれかもしれませんが、少なくとも「国家がその気になれば個人のiPhoneに自由にアクセスできる」ことが、これ以上なくはっきりと証明されたことは紛れもない事実であると言えます。

既に、アップルはiCloudの暗号化機能の強化やあらゆる第3者機関からの不正なアクセスを防ぐための自社サーバー構築に乗り出している模様ですが(過去記事[1][2])、いち消費者としてはアップルの姿勢を全力で支持したいところです。

[The New York Times via Phone Arena]

ソーシャルシェア

コメント投稿