ソニーは7日(日本時間)、業界で初となるDRAM層を含むスマートフォン向け3層CMOSイメージセンサーの開発を発表しました。

新型3層CMOSセンサー(左)と従来の積層CMOSセンサー(右)の構造図

新たに開発が発表された3層CMOSセンサーは、従来の裏面照射型積層CMOSセンサーに、DRAMを搭載した層を追加した製品となります。

プレスリリースによると、DRAMが積層されたことにより、静止画撮影において従来比4倍(=最大120fps)、フルHD(1920×1080)動画撮影においては、従来比8倍(=最大1000fps)の高速読み出しを実現したとのことです。

また、この高速読み出しを実現するために、画素層から読み出したアナログ映像信号をデジタル映像信号へと変換する回路の処理パイプラインを従来の2段から4段へと倍増させたほか、DRAMに一時的に保存した信号データを、規格に合わせて自在に出力可能にしたとされています。

以下は、新型CMOSセンサーの主な仕様。

有効画素数 約2,120万画素(5520×3840)
センサーサイズ 1 / 2.3インチ
画素ピッチ 1.22μm

フレームレート

静止画 4:3  約1,930万画素
16:9  約1,710万画素
動画 60fps  4K(3840×2160)
240fps  フルHD(1920×1080)
             HD(1280×720)
読み出し速度 8.478msec(4:3 1930万画素)
6.962msec(16:9 1710万画素)
電源電圧 2.5V / 1.8V / 1.1V
画像フォーマット RAW(ベイヤー配列)
出力 MIPI(CSI2)D-PHY 2.2Gbps/lane
C-PHY 2.0Gsps/lane
DRAM容量 1Gbit

1930万画素の静止画を最大120fpsで撮影可能にする高速読み出しを実現したことで、高速で移動する被写体を撮影した際に生じやすい「フォーカルプレーン歪み」の発生を抑えることに成功しているとのこと。

なお、この新型センサーの製品化時期については明らかにされませんでしたが、先日リークされた情報では、ソニーの次世代フラッグシップスマートフォンには、「IMX400」なる未発表センサーが搭載される見込みと伝えられています(過去記事)。

「フォーカルプレーン歪み」が発生した画像(左)

今回ソニーは、新型センサーの型番を公開しておらず、この3層CMOSセンサーこそが、噂のIMX400である可能性も否定できません。

そして、「Xperia XZ」にも搭載されている「IMX300」は、既に登場からほぼ1年半が経過しており、近日中に後継モデルの投入が予定されていたとしてもおかしくはない時期に差し掛かっているとも言えます。

なお、IMX400を搭載する端末としては、「Sony Yoshino」と「Sony BlancBright」の存在が伝えられていますが、後者については、MWC 2017にて発表される見込み。続報に要注目です。

[ソニー]