米アップルは12日(現地時間)、iPhoneシリーズの10周年記念モデルとなる「iPhone X」を発表しました。

見る者の目を惹く一風変わったデザインが印象的なiPhone Xですが、そのデザインの根幹を成しているのが、5.8インチの有機ELディスプレイ。

「Super Retina Display」と名付けられた新型ディスプレイは、iPhoneシリーズ史上最高の解像度(2436×1125ピクセル)および画素密度(458ppi)を実現。

さらに、100万:1という圧倒的なコントラスト比と、「DCI-P3」準拠の高い色再現性を有しているほか、iPhone史上初めて「HDR 10」および「Dolby Vision」のHDR表示規格への対応も果たしています。

また、側面部には、医療の現場で使用されているものと同じグレードのステンレススチール素材を採用。一方、正面および背面部には、スマートフォンに採用されたものの中で、最も耐久性のあるガラス素材が使用されています。

背面部がガラス素材製となったことで、「iPhone 8」シリーズと同じく、「Qi」規格準拠のワイヤレス充電にも対応。新たにIP67相当の防塵防水機能も備わりました。

そして、iPhone Xにおける最大の目玉機能となるのが、3Dセンサーによる顔認証機能「Face ID」。

ディスプレイ上部にわずかに残されたベゼル部に搭載された数々のセンサーを駆使してユーザーの顔の深度マップを作成することで、非常に精確な顔認証を可能にするとされています。

登録された人物以外が、Face IDを突破できる確率は100万回に1回とのこと。パーセンテージに換算するとわずか0.000001%となりますが、これは「Touch ID」の5万回に1回(0.00002%)を凌駕しています。

さらに、Face IDの認証処理は非常に高速なものとなるようですが、その実現には、「A11 Bionic」プロセッサに統合されている高性能なAI処理専用プロセッサ「Neural engine」の寄与するところが大きいとのことです。

また、iPhone Xにおいては、メインのみならずフロントカメラも大幅に強化されました。

背面部のデュアルカメラは、完全新設計の1200万画素イメージセンサーを採用している点では「iPhone 8 Plus」と同じですが、新たい光学式手振れ補正機構(OIS)が、2基のカメラそれぞれに搭載されました。

従来比で83%もより多くの光量を取り込めるようになった新型イメージセンサーと相まって、低照度環境下でのズーム撮影能力や、動画撮影時の手振れ補正力が向上しているとのこと。

そのほか、4K/60fps動画撮影が可能になったほか、iPhone 8シリーズと同様に、「ポートレート」モードも進化を果たしているほか、「ポートレートライティング」機能が追加されています(過去記事)。

そして、新たにiPhone 8においては、セルフィ―撮影時にも、ポートレートモードおよびポートレートライティング機能が利用できるようになったほか、「アニ文字」と呼ばれる “進化した絵文字” にも対応しました。

また、バッテリーライフについては、「iPhone 7」比で2時間の延長に成功している模様。通信機能に関しても、LTE-AdvancedとBluetooth 5.0の両規格をサポートしています。

なお、iPhone Xは、2017年10月27日より予約販売が開始され、2017年11月3日に製品の出荷が開始される予定とのこと。

国内市場における販売価格は、64GBモデルが11万2800円(税別)、256GBモデルが12万9800円(税別)とされています。

[The Verge[1][2][3]]