「iOS 11」の便利な17の新機能

米アップルは20日(日本時間)、iPhoneおよびiPadシリーズ向け最新OS「iOS 11」の提供を開始しました。

この記事では、iOS 11に実装される新機能および新要素の中から、日常生活における利便性や効率の向上に直結しそうなものを、幾つか選別して列挙しています。

「HEVC(High Efficiency Video Codec)」コーデックを採用

iOS 11において、データ圧縮率に優れた最新コーデック「H.265/HEVC」コーデックがサポートされました。

これにより、iOS端末で撮影した動画のファイル容量が、ほぼ半減することとなります(過去記事)。

「HEIF(High Efficiency Image Format)」フォーマットを導入

また、HEIFと呼ばれる画像フォーマットも実装。画質をほとんど落とすことなく、画像のファイル容量は最大50%ほど削減されます。

また、HEIFは様々なデータを収納できるファイルフォーマット(コンテナ)であり、画像データのほかに音声データも含む「Live Photos」も1つのファイルにまとめて保存されるため、ファイル管理も容易に。

ただし、現時点では互換性にやや問題あり。Windows OS搭載機や、「iOS 10」以前のOS搭載端末などはHEIFをサポートしていないため、HEIF形式で保存されたファイルを閲覧できないおそれがある点には注意が必要です。

「FLAC」フォーマットに対応

音質劣化の少ない「可逆圧縮」方式の音声フォーマット「FLAC」に、新たに対応。

アップルも長年にわたり、同様の音声フォーマットとして「Apple Losless Audio Coded(ALAC)」を採用してきましたが、やはり現在のハイレゾ音源における主流となっているFLACに、いつまでも対応せぬままではいられませんでした。

「Siri」がさらに賢く、流暢に

アップルの誇るバーチャルアシスタント「Siri」に、翻訳機能が追加されました。例えば、「英語で『○○』って何て言うの?」、「フランス語で『ありがとう』って何て言うの?」といった質問に応えられるようになります。

ただし、現時点では英語、中国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語およびスペイン語のみに対応しており、日本語はサポートされていません。

また、Siriの発音がさらに自然に “人間らしく” なりました。iOS 10時代のSiriからどれだけ変化したかは、こちら(過去記事)からも確認できます。

純正カメラアプリがQRコードリーダーに

iOS 11では、新たに純正カメラアプリでQRコードを読み取ることが可能になり、利便性が大きく向上しました。

また、この新機能は設定メニューから有効化あるいは無効化することができます。

「Live Photos」機能が強化

 

3秒間の短い動画を撮影できる「Live Photos」機能に、新たに「ループ」効果と「バウンス」効果が追加。

前者を利用すれば、多くのGIFアニメ画像のような “ループ画像” を作ることができ、後者を活用すれば 簡単に “逆再生動画” を制作することが可能になります。

「ポートレート」モードの画質が向上

「ポートレート」モードでの撮影時にも、光学式手振れ補正機構(OIS)、HDR撮影機能、「True Tone」フラッシュが利用できるようになりました。

その見栄えと画質については、アップル曰く「プロ品質」とのことです。

「ARKit」に対応

iOS 11では、新たなAR(オーグメンテッドリアリティ)開発フレームワーク「ARKit」に対応。

従来以上に高度かつ高品質なARコンテンツやサービスの実現が可能となり、またその開発もこれまで以上に容易になりました。

キーボード入力機能が進化

iOS標準の入力ソフト「QuickType」も、さらに進化。iPhone使用時の入力スタイルに、新たに「片手用キーボード」が追加されました。

また、iPad使用時には、キーを下方向にフリックすることで、各キーに対応した記号や数字などを入力できるように。これまで以上に快適、かつ高速な文字入力を実現します。

さらには、アルメニア語やアゼルバイジャン語など、新たに11の言語への対応も果たしました。

コントロールセンターのUIを刷新

新たにコントロールセンターのUIデザインが刷新されたほか、カスタマイズ性も改善されています。

コントロールセンター上に配置できる機能が追加されたほか、どの機能をどこに配置するかも自分で変更できるようになりました。

「運転中モード」を追加

iOS 11において追加された「運転モード」を有効化すると、所有者が運転中であることを感知し、着信音や通知音を発さないように自動的に端末の設定を変更します。

さらには、あらかじめ指定しておいた連絡先からメッセージを受信した場合に、受信者が運転中にあることを通知するメッセージを、自動で返信させることも可能です。

「AirPlay 2」を搭載

ストリーミング音楽再生機能の「AirPlay」が、「AirPlay 2」へと進化。新たに複数台のスピーカーやオーディオシステムを同時にコントロールできるようになります。

また、各システムごとに音量を調節したり、すべてのスピーカーを同期させて一斉に操作したりすることも可能になりました。

新しいファイル管理アプリ「ファイル」を実装(※iPadのみ)

新たに純正のファイル管理アプリ「ファイル」が実装されたことにより、macOSやWindows OSを搭載したPCのように、iPad上でファイルの管理を行えるようになりました。

「iCloud Drive」と他社製のクラウドストレージサービスとも連携が可能なため、異なるデバイス間に跨ったファイル共有および管理が容易になります。

ドラッグ&ドロップ操作に対応(※iPadのみ)

また、ファイルアプリの実装に加え、新たにiPad上でドラッグ&ドロップ操作も可能に。

各種データやコンテンツを “アプリ間” に跨ってドラッグ&ドロップできるようになりました。

「Dock」機能を採用(※iPadのみ)

そして、iOS 11において、ついにiPadにも「Dock」機能を導入。macOSを搭載したPCのように、使用頻度の高いアプリを配置し、アプリの起動やアプリ間での表示切替などを行うことができるようになりました。

また、直近で利用したアプリが、3つまで時系列順にDockの右側に表示されるようになります。

「書類スキャナ」機能を追加(※iPadのみ)

iOS 11では、「メモ」アプリからカメラを起動して、書類のスキャンを行うことも可能となりました。

この機能を利用して撮影された書類は、自動的に傾きが補正され、イメージフィルタの適用により余計な光や影が除去されるほか、余分な端のスペースも自動的にトリミングされます。

さらに、「Apple Pencil」による入力機能も強化されており、スキャンした書類への記入も簡単に行えるようになりました。

メッセージアプリで個人間送金が可能に(※米国のみ)

そのほか、メッセージアプリと「Apple Pay」を利用して、ユーザー間で直接お金のやり取りを行うことも可能になります(過去記事)。

ただし、現時点では米国市場のみに提供される機能であるほか、iOS 11への実装は、今秋中に実施されるアップデートを待たなくてはなりません。

 

なお、iOS 11にアップデートする際は、無用のトラブルを防ぐ意味でも、あらかじめバックアップを作成し、ストレージ容量とバッテリー残量に十分な余裕を確保した上で、通信状態の良い環境で実行することをお勧めします。

[アップル[1][2][3]]

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