米グーグルは17日(現地時間)、「Pixel 2」および「Pixel 2 XL」の仕様について、新たな情報を公開しました。

「Pixel Visual Core」の構造解析図

「Pixel」およびPixel 2シリーズには、撮影時に自動的にHDR(ハイダイナミックレンジ)処理を実行し、撮影環境に応じた美しい画像を生成する技術「HDR+」が搭載されています。

今回新たにグーグルが明かしたところによると、同社はこのHDR+機能をより高精度かつ高速、より優れた電力効率で実行することを可能にすべく、処理アルゴリズムを進化させるとともに、専用プロセッサ「Pixel Visual Core」を独自に開発したとのことです。

サードパーティ製アプリで撮影した画像(左)と「Pixel Visual Core」で処理した画像(右)

このPixel Visual Coreは、コンシューマー製品向けとしては同社初となるコプロセッサであり、画像処理に特化した独自設計のプロセッサ「IPU(イメージプロセッシングユニット)」が搭載されており、それぞれのIPUには512基の演算装置(ALU)が実装されています。

さらに、Pixel Visual Coreは、 “完全にプログラマブル(プログラム制御可能)” なプロセッサであるため、ドメイン特化言語を利用することにより、一般的なプロセッサよりも精密にハードウェアを制御することが可能です。

その結果、HDR+処理の効率について言えば、「Cortex-A」シリーズなどのアプリケーションプロセッサ(AP)上で実行するよりも、処理速度においては5倍、消費電力については10分の1未満を実現するとのこと。

サードパーティ製アプリで撮影した画像(左)と「Pixel Visual Core」で処理した画像(右)

一方で、ソフトウェア制御の比重を高めた代償として、汎用プログラミング言語との相性が悪化したものの、2つのドメイン特化言語「Halide」および「TensorFlow」を、それぞれ画像処理と機械学習処理に採用することで、開発者やコンパイラへの負担を削減したとされています。

また、将来のソフトウェアアップデートにより、あらゆるサードパーティ製アプリにおいても、Pixel 2シリーズに実装されているHDR+機能が利用可能になる予定です。

なお今回、HDR+機能は、プログラマブルなPixel Visual Coreにとっては “最初の一歩” に過ぎず、今後さらなるアプリケーションや機械学習が実装されることで、Pixel 2シリーズは進化し続けることも強調されました。

[The Keyword via PC Watch]