DARPA、F-15戦闘機で小型衛星を打ち上げる計画を中止

2015年12月4日 17:09 │Comments(0)

Written by くまむん

Space Newsはこのたび、米国の次世代軍事技術開発を統括している国防高等研究計画局(DARPA)が、かねてより進めていたF-15戦闘機を衛星打ち上げに使用する計画を中止したと伝えています。

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近年、キューブサットと呼ばれる重さ数十kgほどの超小型衛星の開発が盛んになってきていますが、こうした衛星を運用する上で大きな課題となるのが、打ち上げ時のコストです。

既存の大型ロケットを使用して宇宙空間まで運搬する方式では一度に数千万円の費用が必要になることから、肝心の衛星を小型・省コスト化できてもトータルの費用が跳ね上がってしまうため、世界中で代替手段の検討が進められています。

DARPAの計画は、F-15戦闘機の胴体下部に小型衛星を搭載した小型ロケットを取り付けて高度1万2000メートル上空まで上昇し、そこでロケットを分離して大気圏外に衛星などを送り込むというもの。実現すれば、一回の打ち上げで地球低軌道(low Earth orbit, LOE)に45kgのペイロードを投入することが可能になるとされていました。

しかし、本計画ではロケットの小型化を実現するために亜酸化窒素とアセチレンを混合した単元推進薬「NA-07」を安定燃焼可能なエンジンの開発が必要とされていたものの、今年に入って実施された二度の燃焼試験はいずれも失敗に終わっています。

これを受けてF-15を使用するプランは2016年の予算編成から外されることが決定したとのことで、DARPA戦術技術部門のBrad Tousley氏は「パフォーマンスの観点からは素晴らしいものだが、有人のジェット機で運用する上では安全性に大きな問題がある」と語っています。

[Space News]

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