人間の目は、およそ0.01秒の映像でも認識可能 ―MIT研究

2014年1月17日 19:03 │Comments(1)

Written by くまむん

マサチューセッツ工科大学のMary Potter氏らはこのたび、人間は0.013秒(13ミリ秒)という超短時間に表示された映像をも認識しているとする研究結果を発表しました。この成果は、専門誌「Attention, Perception, and Psychophysics」に掲載されています。

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今回行われた実験では、被験者に対して「ピクニック」や「笑顔のカップル」など異なる画像を最大12枚提示し、これらの内容を認識できているかどうか調べています。このとき、画像の表示時間は枚数を重ねるごとに徐々に短くなってゆき、最初の80ミリ秒から、53ミリ秒、40ミリ秒、27ミリ秒と続いて、最終的に表示時間を13ミリ秒にまで短縮。

その結果、これまでのPotter氏らの研究ではせいぜい0.1秒(100ミリ秒)ほどが限界と考えられていた表示時間の、およそ十分の一に相当する13ミリ秒の映像さえも、被験者は認識していることが判明したとのことです。

同氏によると、このデータは非常に不思議なものであるとのこと。というのも、ある先行研究では、網膜から入った映像信号が脳の視覚処理を行っている領域に到達し、そこから発せられた指令を眼の組織が受け取って次の動作を起こすまでに少なくとも50ミリ秒が必要であるとしています。

つまり、件の先行研究をベースに考えるのであれば、50ミリ秒よりもはるかに短い13ミリ秒という映像を認識するためには、通常の視覚処理とは全く異なるメカニズムが必要になるというわけです。研究グループではこの結果について、比較的長い表示時間での予備的試行を経ることで、脳の映像処理プロセスに次の状況を予測する「フィードフォワード」の作用が働いている可能性があるとしています。

今回の結果は、2001年にパルマ大学などのグループによって行われたマカクサルにおける同様の実験(この時は14ミリ秒の映像までを認識 , 論文はこちら)の結果とも合致するとのこと。ただし、「徐々に表示時間を短くしていった」という所が重要であり、パッと10数ミリ秒の映像を表示された場合については、同様の認識能力が見られるという訳ではないようです。

Potter氏らは現在、脳磁計(MEG)によって被験者の脳をスキャンすることで、テスト中に活発になっている脳の領域を探るとともに、このような超短時間に表示された映像情報が脳の内部でどれくらいのあいだ保持されているかを調査中であるとのこと。

映像の見せ方を変えると、それに応じて限界能力も変化するというのは、改めて人体の不思議さを感じてしまいます…。

[MIT News] [Medicalpress] [Springer]
原著論文へのリンクを探したのですが、見つかりませんでした…(´・ω・`)
→コメント欄で教えて頂きました!ありがとうございますm(__)m

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1 件のコメント

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  1. No Name 2017年4月15日 12:42 No.41266 返信

    kome

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