新薬Zmappでエボラ出血熱が「100%」回復: 組成改良、アカゲザル実験で ―Nature

2014年9月1日 21:25 │Comments(0)

Written by くまむん

エボラ出血熱の特効薬として注目を集めている未承認薬「ZMapp」ですが、科学誌Natureの最新号に、ZMappの “改良版” によってサルのエボラ出血熱が100%完治したとする論文(オープンアクセス)が掲載されています。

ebola-vaccine-zmapp

ZMappは、ヒト化抗体を創りだす遺伝子を組み込んだタバコの葉から作製されるヒトモノクローナル抗体を主成分とする薬で、米国の製薬メーカーMapp Biopharmaceutical社などが開発したものです。

このZMapp、人間での臨床試験を行っていない「未承認薬」なのですが、WHOの緊急措置によって西アフリカでエボラ出血熱に感染した患者へ投与したところ、立ちどころに症状が回復。対エボラの “最終兵器” として期待を集めています。しかし一方で、投与されたにも関わらず亡くなるケースもいくつか報告されており、その特効性については疑問の声も上がっていました。

今回、カナダと米国の国際研究グループが、エボラウイルに感染した18頭のアカゲザルに組成を改良したZMappを投与したところ、全ての個体で症状の回復が認められたとのこと。中には、感染から五日後(人間でのおよそ9日後に相当)に投与された個体でも回復が認められたことから、症状がかなり進行した状態でも効果が得られるとしています。

論文の共著者の一人であるGary Kobinger氏は「改良の効果は期待を超えたものだった。(感染から)五日目の動物でも効果があるとは、本当に素晴らしいニュースだ」と語っており、可能な限り早期に人間での臨床試験を始めてゆくとしています。

もちろん、サルで劇的な効果が得られたからといって人間でも同レベルの効果が得られるとは限りませんが、いずれにしても今後の治験の結果に期待したいところです。

[Nature via BBC News] [dailymail]

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