オウムガイの希少種、30年ぶりに生きた姿を撮影

2015年8月27日 16:08 │Comments(0)

Written by くまむん

「生きた化石」と呼ばれるオウムガイの仲間でも、これまでに生きた状態での目撃例がほとんど報告されていないヒロベソオウムガイ(Allonautilus scrobiculatus)の撮影に、米ワシントン大学のグループが成功しました。

living-Allonautilus-scrobiculatus

ヒロベソオウムガイは、1984年に同じくパプアニューギニア・アドミラル諸島の中にあるNdrova島の付近で初めて生きた姿が確認されていました。当時、世界初の発見に成功したワシントン大学のPeter Ward氏らは、ヒロベソオウムガイの組織を採取・分析し、エラや顎部などの生物学的特徴が他のオウムガイと明らかに異なっていることを明らかにしました。

しかし、Ward氏らの発見以降、生きたヒロベソオウムガイに関する情報は伝えられておらず、詳しい生態については未知の部分が多くのこされています。

Ward氏らは、2011年に再びNdrova島周辺での調査を開始し、彼らの生息深度と考えられている水深150〜400メートルに岩場に餌を仕掛けてひたすらオウムガイが来るのを待つという試みを実施。今回、調査再開から4年がかりでの撮影成功となったそうです。

オウムガイは、アンモナイトが生きていた時代とほぼ同時期にあたる約5億年前に誕生したと考えられている軟体動物で、現在に至るまでほとんど進化していないことから「生きた化石」と呼ばれており、今回の成果は海洋生物の進化を紐解く上で重要な手がかりになるものと考えられます。

▼オウムガイ(Nautilus pompilius, 上)とヒロベソオウムガイ(A.scrobiculatus, 下)

living-Allonautilus-scrobiculatus-01

[University of Washington via io9] [Sci-News]

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